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2010年9月14日 (火)

野菜の学校(1) 長岡野菜

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9月の[野菜の学校]は、新潟県の長岡野菜をテーマにしました。
※写真は巾着なす

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長岡には、<NPO 野菜と文化のフォーラム>をスタートさせた野菜の神さま、江澤正平先生の愛弟子がいらっしゃいます。長岡中央青果の鈴木圭介会長、長岡野菜ブランド協会の会長でもいらっしゃいます。今回の講師は、もちろん鈴木会長。江澤先生からすすめられて、長岡野菜発掘と保存の取り組みが始まったいきさつを、お話しくださいました。

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きっかけは、巾着なすを蒸して、からし醤油などでいただく「蒸かしなす」です。江澤先生は鈴木さんとなすの話をするまで、「蒸かしなす」をご存じなかった。じゃあ味わってもらいましょう、ということになって召し上がり、長岡には外に知られていないおいしいなすがあること、そして独特の調理法で食べられていることに驚いたそうです。
※写真は長岡でいただいた蒸かしなす

当時、加賀野菜が、これも江澤先生のすすめで立ち上がっていました。「長岡は城下町だろう。巾着なすのほかにもうまい野菜があるに違いない。加賀のように、長岡野菜を発掘し、残してほしい」と言われ、1998年から地場の野菜の発掘が始まったのでした。

発足当初はマスコミにずいぶん取りあげられ、東京進出もトライしたのですが、「今はまず、地産地消」と鈴木さんはおっしゃいます。収穫の最盛期に、入荷が地元での消費量を超えたら東京にもすすめる、という考え方で販売しているそうです。
そういえば、だいぶ前には伊勢丹の野菜売り場でも神楽南蛮を見かけたのに、最近はぜんぜんです。鈴木さんのおっしゃる「東京の衆」としては残念ですが、買ってくれる人がいないのでは出てくることはできません。私たち[野菜の学校]のスタッフは、伝統野菜なら何でも食べてみますが、これはたぶんフツーじゃないものね。
いま、伝統野菜が以前より注目されているのは、各地に直売所ができていることが大きな要因です。野菜を作るひとたちは差別化を図ろうとしますし、お客のほうもスーパーマーケットでの日常的ショッピングとは気分が違うから、変わった野菜も受け入れやすい。その勢いで、都会でもみんなが買うようになるといいのですけれど。

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