野菜の学校(9) またたびの塩漬け
<またたび> ※配付資料から
- マタタビ科マタタビ属
- マタタビという名前は、疲れた旅人が、マタタビの果実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになったことから、「又旅」との説があるが、アイヌ語の「マタタムブ」からきたというのが、現在最も有力な説のようである。 アイヌ語で、「マタ」は「冬」、「タムブ」は「亀の甲」の意味で、おそらく果実を表した呼び名であるといわれている
- マタタビの蕾の頃か、開花直前に花の中心の子房に「マタタビノアブラムシ」という小さな昆虫が産卵する。卵を産み付けられた子房は、正常な果実になれず異常発育をして、虫こぶ状のものになるが、これを「モクテンリョウ:木天蓼」と呼んで、薬に用いる
- マタタビの蔓(つる)を乾燥したものは、生薬で天木蔓(てんもくつる)といい、虫こぶでない実を乾燥したものは生薬で天木実(てんもくじつ)という
- ネコ科の動物(猫、トラ、ライオン)はマタタビの臭いであるマタタビラクトン、アクチニジンに恍惚を感じ、強い反応を示すため「ネコにマタタビ」という言葉が生まれた
- マタタビ酸、マタタビラクトンのほか、鎮痛効果のあるアクチニジン、利尿作用のあるポリガモールなどを含むため、冷え性・利尿・強心・神経痛・疲労回復等によいとされる
- 若い果実は辛いが熟すとおいしい
- 若い実は塩漬けにして食べる。滋養強壮、冷え性によいとされる
- 薬用酒(マタタビ酒)は一般的には木天蓼をホワイトリカー、氷砂糖に漬けたもの。冷え性、神経痛、リューマチなどに効き目があり、利尿、強心の効果があるとされる。 木天蓼だけでなく、虫に寄生されなかった普通の実でも作る
またたびって、「猫にまたたび」のまたたびですよねぇ。初めていただきました。受講生からは「オリーブの塩漬けのように利用できるのではないか」という意見も…。なるほどねぇ。
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