エザワフルーツランドのポポー
「ポポーってご存じですか」と、ブルーベリーエンスーの渡辺順司さんからお電話。千葉県木更津市真里谷にあるブルーベリーの摘み取り園<エザワフルーツランド>にはポポーの木が何本もあって、実がたくさんなっているのだそうです。さすが「フルーツランド」です。久しぶりに遊びに行ったという渡辺さんに、それぞれ熟度が異なるポポーをいくつか分けてもらいました。
▲上の写真は、未熟果。右360g、左200g
「この傷んでいるようにみえる完熟果も食べられるかもしれない」と江澤さんはおっしゃっていたそうです。「はい、試食してみます」と、事務所に戻ってさっそくカットしてみました。
ポポーがある部屋はそれとわかるくらいの甘い濃厚な香りがします。カットするとその香りがいっそう強く漂い、スプーンですくって口に入れると、とろりとしたクリーミーな食感。味は甘みのなかに、かすかな酸味、苦み、えぐみが混じっています。果皮が黒ずんでいたところの下の果肉は半透明になり、やや過熟気味ですが、もしかするとこれがギリギリでおいしいのかもしれません。
▼完熟しているポポー
[野菜の学校]のスタッフミーティングがあったので、みんなに試食してもらいました。
一人は以前ポポーの食べ方をあれこれトライした経験があり、食傷気味。アイスクリームに入れたり、ヨーグルトと食べたり、ジュースにしたりしたそうですが、「ちょっとクドイんだよね」と。
でも、そのほかのメンバーは
「あら、そんなに悪くないじゃない」
「おいしい、私は好きだな」
「これ、フルーツとして質がいい」
「バナナとマンゴーとパパイヤを合わせたような感じ」
「完熟したバナナをジュースにしたみたい」
と、好評でした。
渡辺さんの会社で試食したところ「全員マイナス評価」だそうです。全員とはちょっと意外です。この香りと味には好みがあるでしょうけれど、最近の日本人は許容範囲が広くなったのではないかと思っていました。
ポポーは確かに個性的なフルーツですが、それほどクセがあるわけではありません。ハードルは、食べるタイミングの見極めとカットかしらね。
ポポーは時期によってずいぶん味が違います。未熟は酸みがあり、過熟すると苦みが出ます。でも食べごろの見極めは、メロンや西洋なしほどむずかしくはありません。色づき、実がやわらかく、香りが強くなってきたらOK。
ポポーの完熟果は果皮も果肉もやわらかくなっていますから、包丁を入れにくい。その上、かたくて大きなタネが入っていて、刃に当たります。上手なカットのコツがわかるといいと思います。
▼このブログにある「ポポー」の記事
ポポ? ポポー? ポーポー?
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