「ファーストレディ」というりんご
ファーストレディは、山形県農業総合研究センターが「さんさ」(種子親)に「つがる」(花粉親)を交配して育成。8月下旬から9月上旬に収穫できる新しい早生品種です。資料によれば、「つがる」の欠点とされる、着色、果肉のやわらかさ、日持ち性を補う特性があるとのこと。
ちらしにある主な特徴は次の通り
- 果実の形は円形、果実の大きさは300g前後とやや大玉
- 果皮の色は農赤色で縞が入り、平地でも容易に着色する
- 肉質は硬く、歯ざわりがよい
- 糖度は14%前後、酸度(リンゴ酸換算)は0.3~0.4%で、甘味、酸味とも多く、早生種の中では食味にすぐれる
日本人は、季節の変化に敏感だからでしょうか。季節を先取りする野菜や果物が大好き。江戸の頃から「早出し野菜」は人気があり、「早出し禁止令」が何度も出されたといいます。
りんごも、本来の季節まで待てばいいというご意見はあれど、そうはいかない。どんどん早くなって、8月下旬には売り場に出ています。早生があれこれ登場すれば、初物としての値打ちだけでなく、味も問われます。そこで、ファーストレディの売り「早生の中では食味にすぐれている」が大事になってくるわけです。確かに、果肉はかたく、甘味も酸味もあり、かなりジューシー。食味は予想を超えていました。
「ファーストレディ」は、山形県の単独事業で育成された品種なので、当面山形県内のみの栽培だそうです。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
- ティラミスチョコレート(2020.07.21)
「食」カテゴリの記事
- はじめまして牧野野菜です。(2021.08.02)
- こうち食べる通信08(2021.03.15)
- 真室川伝承野菜図鑑~雪国を耕す(2021.02.04)
- SEED VOL.18 (2021.01.28)
- パプリカペースト「アイバル」(2020.08.05)
「果物(梨・りんごなど)」カテゴリの記事
- くだものの秋(2017.11.02)
- 新王と新美月(2016.10.03)
- 果樹楽園 うばふところ(2016.10.02)
- リーガル・レッド・コミス(2016.10.01)
- 西洋なしフォーラム「ジェイドスイート」(2016.09.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント