野菜の学校(1) 飛騨野菜
講師は、岐阜県飛騨農林事務所の中西文信さんと宿儺(すくな)かぼちゃを作っておられる若林定夫さんのお二人です。
まず、中西文信さんが「飛騨ではこんなものも食べています」と題して、飛騨野菜を概観したお話をしてくださいました。
- 岐阜県では、2002年から「飛騨・美濃伝統野菜」認証制度を設けている。
- 県内で生産されている野菜・果樹等で要件を満たすものを認証している。
- 認証要件
1.主に県内で栽培されていること
2.岐阜県の気候風土により特性がみられること
3.昭和20年(1945)以前から栽培され、地域に定着していること - 「飛騨・美濃伝統野菜」には認証マークを貼付し、販売することができる
- 「飛騨・美濃伝統野菜」に認証された野菜は、2009年4月1日現在27品目、うち飛騨地域は、あきしまささげ、飛騨一本ねぎ、飛騨紅かぶ、種蔵紅かぶ、高原山椒の5品目
若林定夫さんは丹生川(にゅうかわ)宿儺かぼちゃ研究会会長であり、株式会社宿儺さま代表取締役です。
お話「宿儺かぼちゃただいま売り出し中」をまとめると
- 飛騨の農作物はトマト(夏秋・全国5位)とほうれんそう(夏・全国1位)がよく知られており、生産量も多い。これに続く品目を開発するために、丹生川蔬菜出荷組合新品目プロジェクトが始まった。
- 2001年に、今までの長かぼちゃのなかから、高品質のものを選抜・栽培し、「宿儺かぼちゃ」として売り出した。
- 宿儺かぼちゃはぜったいに値崩れさせない方針で、販売ルートを選んだところ、それが成功して、安定した価格で売れた。
- そのおかげで生産者が増え、2002年「宿儺かぼちゃ研究会」設立。
- 2006年、法人「株式会社宿儺さま」設立。種子の管理と加工品の開発・販売を行っている。
- 宿儺焼酎(▼下の写真)は加工品のひとつ。宿儺かぼちゃの新たな利用法というよりは、年間通して「宿儺」という名前をアピールすることが狙い。
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