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2010年10月26日 (火)

八百屋塾(1) まつたけ

10月の八百屋塾、テーマはきのこと香酸柑橘。講師はJA中野市営農部きのこ販売係長の出川秀隆さん。「信州きのこマイスター」です。
夏が猛暑だったので、ことしのまつたけは不作だといわれていましたが、ふたを開けてみたら20年以来の大豊作だそうです。とはいえ、もともと高価なものですから半値になってもやっぱり高いのですが…。ことし、八百屋塾にまつたけが並んだのも、例年にない豊作だからでしょう。

171902_2
▲上の写真は、右から左へ国産、カナダ産、中国産

▼国産まつたけ
1702

▼中国産まつたけ
1803

▼カナダ産まつたけ
1903

出川さんのお話では、アジアには4種類、欧米には3種類のまつたけがあるそうです。

  • アジアのまつたけ
    (1) まつたけ:マツ科に共生。香りがある。
    (2) まつたけもどき:マツ科に共生。香りはほとんどない。
    (3) バカまつたけ:ブナ科に共生。香りがある。
    (4) ニセまつたけ:ブナ科に共生。香りがない。
  • 欧米のまつたけ
    (1) 欧州まつたけ:モロッコ産など
    (2) アメリカまつたけ:カナダ、アメリカ産
    (3) トリコローマ・ナウセオーサム:北欧産

ただし、まつたけをこれほど珍重するのは日本だけです。北欧ではまつたけに「ナウセオーサム(=イヤな匂いのする)」という名前をつけるくらい、ありがたくないきのこだったとか。「日本へ輸出して今やそれがおカネになるのですから、向こうの人は喜んでいるでしょう」と出川さん。
一方日本人は、マツ科でないきのこにも「まつたけ」をつけてしまう。よほどまつたけが好きなんですね。ウィキペディアには、「まつたけ」と呼ばれるきのこのリストがありました。下記はそのコピペ。

  • 同属
    ・マツタケモドキ (T. robustum (Alb.&Schw.:Fr.) Ricken sensu Imaz.)
    ・バカマツタケ (T. bakamatsutake Hongo)
    ・ニセマツタケ (T. fulvocastaneum)
    ・シロマツタケモドキ (T. radicans Hongo)
  • 属が異なるもの
    ・カブラマツタケ (Squamanita umbonata (Sumst.) Bas) (単生することが多い。根本がカブのように膨らんでいることで識別可能)
    ・ヤナギマツタケ (Agrocybe cylindracea)(ヤナギの木に生える。幼菌時に微かにマツタケの匂いを発する。栽培もされている。)
    ・オオモミタケ (Catathelasma imperiale)(マツタケと呼ばれることがある)

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