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2010年10月13日 (水)

野菜の学校(2) 宿儺(すくな)かぼちゃ

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10月の[野菜の学校]のテーマは、岐阜県の飛騨野菜。飛騨野菜といえば、私はまず宿儺かぼちゃをイメージします。

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私が宿儺かぼちゃに最初に出合ったのは2002年、伊勢丹の野菜売り場でした。形が面白いので、迷わず買いました。今回の[野菜の学校]でのお話でわかったのは、この年、生産者・若林定夫さんを中心に「宿儺かぼちゃ研究会」が誕生したということ。伊勢丹にはけっこう早く出ていたということです。

その3年後、2005年に、私は<野菜と文化のフォーラム>の地方野菜研修旅行で飛騨高山へ行きました。高山では、朝市にも直売所にも、宿儺さんがいました。

ユニークな形、粉質だけれどホクホクしすぎないなめらかな食感でいい味のかぼちゃです。でも、伝統野菜として認定されてはいません。というのは、飛騨美濃の伝統野菜は、「第2次世界大戦以前(1945年より前)から栽培されていること」が条件の一つだからです。

宿儺かぼちゃが飛騨で栽培され始めたのはそれほど昔のことではないのですが、その由来にはいくつかの説があってはっきりしないというお話でした。

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■配付資料から

  • ウリ科 カボチャ属
  • 南北アメリカ大陸原産
  • かぼちゃはポルトガル語由来で、通説として「カンボジア」を意味する Camboja (カンボジャ)の転訛であるとされる
  • 宿儺(すくな)かぼちゃは西洋種。長年、高山市丹生川町内では自家用野菜で栽培が続けられていたのが、2001年に「宿儺かぼちゃ」と命名された。ヘチマのような形をしており、長さは約50cm、重さは1個2.5kg前後で大きな物は重さ5kg程度にもなる。淡い緑色の滑らかな肌に、濃い緑色のまだら模様が入る。果肉は鮮やな黄色で、栗のような甘い味とほこほこ感がある
  • エネルギー49kcal、βーカロテン700μg、ビタミンB1 0.07、B2 0.06mg/100g
  • カロテンが豊富で、ビタミンC、Eなども多い
  • カボチャは重量がある野菜のため、一度にとる量が多く、カロテンなどを利用しやすい
  • 煮る、ソテー、グラタン、サラダなどいろいろな料理に活用できる
  • 宿儺かぼちゃはホクホク感があるので煮物にするほか、サラダなど。甘みをいかしてケーキやスープなどにする

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