野菜の学校(9) 山椒
■配付資料から
ミカン科サンショウ属の落葉低木
- 若葉は「木の芽」
- 雌雄異株で枝には棘がある
- 和名を「ハジカミ」といい、食べると「顔をしかめる」ところから来ているらしい。中国からショウガが渡来してからは山椒を「和のハジカミ」、ショウガを「呉のハジカミ」とよんでいた
- 主に高山市(旧上宝村)で栽培。この地域の山椒栽培の歴史は古く、江戸時代後期の飛騨の産物を調査した『斐太後風土記』には、上宝3ヵ村が山椒の産地として記載されている。また、江戸時代に飛騨郡代が将軍に山椒を献上した記録もある。「アサクラサンショウ」「ブドウサンショウ」など一般的な山椒と比べ、実が小ぶりで深い緑色をしている。非常に香りが良く、長期保存が可能など、品質の高さが評価されている。
- 「高原山椒」は、2005年度「飛騨・美濃伝統野菜」に認定された
- 辛味成分はサンショオール。局所麻酔の作用もあるので、青山椒を食べると舌がしびれる。 香りの成分はシトロネラール、ジペンテンなど
- 山椒の成分のサンショオール、サンショウアミドは大脳を刺激して、内臓器官の働きを活発にする作用があるとされる。そのため、消化不良や消化不良が原因の胸苦しさ、腹の冷えなどに効果がある
- 若葉は「木の芽」として、吸い物の吸い口、煮物、筍ごはんに天盛りにするなどして季節感や香りを楽しむ。また木の芽味噌として、田楽味噌や和え衣などにも使う
- 若い実は青山椒、実山椒としてゆでて佃煮にしたり、塩漬けにしておくと、昆布やちりめんじゃこと炊き合わせて佃煮をつくることができる
- 熟した実の皮の乾燥粉末は「粉山椒」として七味唐辛子にしたり、うなぎの蒲焼などにつきものの「粉山椒」として使われる
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