山形在来作物研究会フォーラム2010
第一部 講演は、「コシヒカリより美味い米---お米と生物多様性」と題して、総合地球環境学研究所副所長・教授 佐藤洋一郎先生のお話を聞きました。
私は、お米は野菜ほど関心がなかったのですが、とてもおもしろいお話をうかがうことができました。参加してよかった。
演題の「コシヒカリより美味しい米」というのは、山形の新しいお米「つや姫」のことかと思ったら、そうではなかった。
日本で作られているお米の生産高1位はコシヒカリ、2位から5位まではコシヒカリの血を濃く受けついだお米。このトップ5が生産高の3分の2を超えている、つまり遺伝的多様性が非常に低いというのです。
佐藤先生は、遺伝的に一様であることのリスク、それをほとんどの人が知らずにコシヒカリを求めることへの警鐘を鳴らしています。消費者である私たちがコシヒカリ信仰から抜け出して、各地で行われている新しい品種への取り組みを、食べることによって支援していくことが求められています。
佐藤先生のご本をゲットしました
▼コシヒカリより美味い米 (朝日新書)
その他のプログラムも多様性についてのお話です。
第二部 研究報告
- 「ダダチャ豆の系統と食味の多様性」
山形在来作物研究会会長・山形大学農学部准教授 江頭宏昌 - 「食用菊の多様性とその分類」
山形大学農学部准教授 小笠原宣好 - 「かぶのいろいろな食べ方-伝統から見えてくるもの」
山形大学農学部付属やまがたフィールド科学センター技術職員 山崎彩香 - 「ライフメロンの品質と貯蔵性」
山形大学農学部教授 村山秀樹
私は、自分が社会から求められるさまざまな規格から外れているという自覚があるので、多様性は、理屈ではなくよいと思う。応援する。
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