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2010年11月 6日 (土)

ミュゼダグリ“cafe & study”種の話と亀戸大根

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江戸東京野菜研究会会長の大竹道茂先生のブログに、NPO法人ミュゼダクリが開いている“cafe & study”の案内を見つけ、申し込みました。cafeは亀戸大根、studyは野口種苗研究所の野口勲氏による講演「命をつなぐ種子」です。

まず、野口さんのお話をうかがい、その後、江戸東京野菜料理研究家酒井文子さんによる、亀戸大根を使ったお料理の数々をいただきました。

▼食べくらべ「亀戸大根と青首大根」
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水分が違うのは当然です。が、亀戸大根って早春の野菜と思っていました。どこで作ったのかしらと思ったら、この日に合わせて小金井の農家で作ってもらったのだそうです。

▼亀戸大根のヨーグルト味噌づけ
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ヨーグルト味噌漬けは前にもいただいたが、今回は何かプラスしているとのこと。しかし、何なのか忘れてしまった。

▼亀戸大根のみたらし団子
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これ、意外に大根ぽくなかった。粗みじんにした亀戸大根に砂糖をまぶし、水分が出たら、団子の粉にまぜてゆでる、と聞きました。

▼煮もの「亀戸大根のみぞれ煮」
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おろした亀戸大根、刻んだ葉っぱに、厚揚げ、干ししいたけ、にんじんが入った、味噌仕立て。みりんとしょうゆも入っています。

▼焼きもの「亀戸大根の素焼き ゆずこしょう風味」
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グリルかオーブンで焼いた熱々の亀戸大根、さつまいも、舞茸に、ゆず胡椒+しょうゆ+サラダ油のたれをかけていただきました。

▼揚げもの「亀戸大根とさつまいもの串揚げ」
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亀戸大根のフライです。「水分が多い大根だったら、ちょっと乾せば揚げられます」と酒井さん。ふったごまが香ばしく、大根のかすかな辛味・苦みと、さつまいもの甘さの組み合わせがほどよいお味です。

▼酢のもの「亀戸大根と柿のなます」
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亀戸大根はフツーの大根よりなますに合っているかもしれない。

▼うどん「亀戸大根の薬味で食べる糧うどん」
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小金井周辺の農地は米に適さず、かつては小麦を栽培する農家が多かったそうです。その日常食が、「糧うどん」。うどんに、ゆでた季節の野菜を添え、温かいおつゆにつけて食べます。野菜でうどんの量を補うという意味で、「糧めし」と同じ発想でしょうね。

添えてあるゆで野菜は、亀戸大根とその葉っぱ、なす(フツーのなすだそうです)、にんじん。薬味は亀戸大根のおろし。

▼デザート「亀戸大根と秋の味覚の牛乳羹」
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牛乳羹には、亀戸大根、さつまいも、りんごが入っています。

2時間余の野口さんの講演は、固定種のこと、近年のF1の作り方のこと、ターミネーター遺伝子を組み込んだ「自殺する種子」の話など、ヒトはどこまで手に入れれば満足するのか…と、問題の大きさ、重さを感じました。でも、最近NHK教育テレビで見た「ハーバード白熱教室」という番組では、アメリカや日本の若い人たちがハーバード大学ののマイケル・サンデル教授と「正義とは何か」「正しいことをするとはどういうことか」を議論している。まあ、それほど悲観しなくてもいいのかもしれない、と思い直しました。

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