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2010年11月26日 (金)

桜菜(と桜わさび菜)

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大黒なす
翡翠瓜レンチンポテトなどを作っている、山梨県の山本ファームのかたが送ってくださいました。桜菜とその突然変異の桜わさび菜。

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いっしょに入っていたお手紙を抜粋します。

山本ファームでは、「自然から学べ」「対象(作物)にいいように、誠心誠意」ということが基盤にあり、これを観察が支えております。
生育途中の作物が規格に合わないからといってそれを摘みとってしまうようなことは致さず、じっくりと観察いたします。
今回同梱させていただきました青菜は、こうした基本姿勢から生まれました山本ファームの独自のオリジナル品種です。
品種名を桜菜(さくらな)、桜わさび菜と言いまして、収穫期は12月~2月いっぱいくらいまでで、厳寒期に露地栽培もでき、春先は菜の花でもご利用いただけます。
(今回お送りいたしましたのは、その若菜です)
お召し上がり方は、煮る、炒める、鍋もの、サラダにも向きますが、ステーキやローストビーフの付け合わせのクレソンと同様に生でいっしょに食しますとたいへん美味で、胃もたれしないと評判を得ており、もちろん漬けものでもおいしくいただけます。
もう一方のギザギザの葉は「桜わさび菜」と言いまして、これは桜菜の突然変異です。
桜わさび菜は、名前の通りピリッとした辛さがあり(加熱しますと辛味はとびます)野性的な菜ですが、料理人さんに好まれる野菜でございます。
おそらく、桜わさび菜のような規格外のものが畝の上にありましたなら、摘みとられて捨てられてしまうのが通常ではないかと思います。
しかし、山本ファームでは、こうした規格外の異質なものをマレビトのごとく大切に扱い、観察いたします。

「規格外の異質なものを大切に扱う」って素晴らしいことです。なかなかむずかしいのですが、異なるものと、きちんとつきあえるようになりたいと思います。

▼桜菜
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▼桜わさび菜
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さて、いただいた桜菜、桜わさび菜。見た目はギザギザで強そうですけれど、若菜のせいか、とても素直でやさしい葉っぱでした。クレソンのように、ステーキやローストビーフの付け合わせにすると美味で胃もたれしない、とのことですが、ステーキもローストビーフもめったに食べないので、胃もたれ解消効果については検証できませんでした。単なる野菜サラダに入れてみると、マスタードリーフのような辛さはありません。辛い香りがほんのり。

下記は日本食品分析センターの検査によるビタミンC含有量

  • 桜菜 89mg/100g
  • 桜わさび菜 124mg/100g

桜菜のビタミンC(89mg)は、かぶの葉(82mg)より多いということですし、桜わさび菜(124mg)は、ブロッコリー(120mg)やパセリ(120mg)を超えています。やさしい味でも、ビタミンパワーのある葉っぱです。

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コメント

桜菜と桜わさび菜をご笑味頂きまして、ありがとうございます。
桜わさび菜の誕生譚は、私にとりまして、むかし昔、野菜がまだ野草だった頃の姿や野草から野菜に転化していく過程を想起させてくれます。
桜菜を楽しんで頂けたり、成分の比較のご紹介までして下さり、ありがとうございました。

投稿: 山本ファームスタッフ | 2010年12月 5日 (日) 08時40分

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