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2010年12月20日 (月)

食べモノの道理

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食生活ジャーナリストの佐藤達夫さんが、新しい本を出しました。
『食べモノの道理』。すごく刺激的な本で、読むとスッキリします。

帯には、池上彰さんの推薦文が書いてありますが、写真ではちょっと読みにくいので再録すると

食品をめぐる迷信がいかに多いか、この本を読むとわかります。そんな迷信の数々を一刀両断。目からウロコの連続です。これほどまでに「物の道理」をきちんと説いた本があったでしょうか。これは、食べ物について語りながら、実は論理的な思考法を教えてくれる本なのです。

そうそう。なかでも目ウロコだったのは、沖縄男性の平均寿命に関する「26ショック」の話。よくいわれていることはこうです。

1990年(平成2年)にそれまで全国1位を誇っていた沖縄男性の平均寿命が、いきなり26位に転落した。これは戦後、アメリカの支配下におかれた沖縄で、男性がステーキやハンバーガーなどアメリカ型の食生活をしてきたつけが回ったということだ。沖縄女性は、沖縄の伝統食を食べているおばあがいるから、相変わらず1位なのである。アメリカ型食生活はよくない。

というようなことを私も書いていました。が、でも、なんだか腑に落ちなかった。不思議でした。なぜ男性だけなのか。それほど男女間で食習慣が違うのだろうか。おばあがどんなに長寿でも沖縄女性全体の平均寿命をあげるほど、すごいのだろうか。平均寿命とは突然1位から26位へ落ちるものなのか…。そう思ったのは私だけでないらしく、確か地元の新聞には、沖縄男性の自殺者数の多いことを理由に挙げている記事もあった。それでもヘンだけど…。謎が、この本で氷解したのです。

沖縄男性の平均寿命は短くなっていないのです。それどころか、ずーっとのび続けている。では、なぜ26位に転落したか。それは、沖縄がほかの都道府県の平均寿命ののびより緩やかになって、追い越されたに過ぎません。直近の数字(2005年)でも、沖縄男性の平均寿命は世界第4位!

なのにどうして「26ショック」なんていうコトバができたのだろうか。どこかのお役所の陰謀かしらん。私もヘンだと思いつつ、いろんな人が言っていることを鵜呑みにしていた。?と思ったら、そのことを忘れずに、こういう風に考え、こういう風に調べなくちゃいけない、と強く思いました。

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