波屋書房
昨年末に大阪の法楽寺で行われた「田辺大根炊き」に行きました。そのあと、大阪を散策していたときに偶然見つけた本屋さん。日よけ(ではないですね。日が当たらないアーケードですから)のテントに「専門料理書」と書いてあります。思わず入って、食に関する本のバラエティにうれしくなり、小さな本を2冊買いました。最近はアマゾンのほうがいいと思っていたのですが、撤回。ネットで見たら、その筋では有名なお店でした。
波屋書房で買った本
▼世界の野菜を旅する
玉村豊男著 講談社現代文庫
野菜を食べることは、その野菜がもつ物語を食べることだ。
っていう前書き、いいなあ。
フツーの新書版だけれど、中身の濃い本です。玉村豊男さんって、ホントに野菜が好きなんだね。
▼野菜の効用 『医心方』四千年の知恵から
槇佐知子著 ちくま文庫
桃、竹、里芋など19種類の食材を取りあげたエッセー風の読みものです。子どもの頃の思い出、和漢のさまざまな古典を参照した記述など、野菜の医薬的効能が、文化的・歴史的背景とともに描かれています。
巻末の解説(医師・漢方医学永井良樹氏による)を引用すると
著者の専門領域に属することであるが、本書で取りあげられた食物のほとんどは、食料として用いられる他に、薬(漢方薬)として用いられる一面を有している…
薬事法による表現の制約に慣れている私たちにとって、昔の書物を読み解くことはなかなかむずかしい、と思いました。
▼波屋書房のカバー
本屋さんに「カバーをかけますか」と聞かれて、ふだんは「いえ、けっこうです」というのだけれど、なぜか「はい、お願いします」と答えた。旅先だったからか、この本屋さんのカバーペーパーに興味を持ったからか、自分でもわからない。汚れてしまう前に保存しておきたくなったので、スキャン。ちょっとシワが気になるけど。
■波屋書房
大阪市中央区千日前2丁目11-13
06-6641-5561
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