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2011年1月13日 (木)

茎だいこん

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京都の錦小路の漬物屋さんの店先です。

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だいこんの頭のところに茎と葉をくるくると巻いて陳列されているようすを見て、なるほど「茎だいこん」という名前の由来はこれなのね、と思いました。品種名というよりは、茎を利用するだいこんのことかも? と検索したら、京都府農林水産部農政課の調査情報「茎だいこん」がありました。まとめてみると

  • 京都市下京区中堂寺あたりで、数百年前から栽培されていたと考えられる秋大根。根の直径6cm、長さ30cmくらいで、尻が丸みを帯びた詰り型をしている。
  • 特徴は葉茎が繊細なことで、そのため、根と葉茎をいっしょに沢庵に漬け込むと風味のよい漬け物ができ、葉茎も細かく刻んで食べられる。
  • タネは保存農家による自家採種がおこなわれ、9月中下旬にタネ播きして、12月上中旬に収穫する。
  • 京都市特産そ菜保存委託事業として、18戸の農家が栽培にあたっている。

ということは、一つの品種を指しています。

が、ネットでは「祝いだいこんと呼ばれ」たり、「白上がり京大根」の別名とされていたり、「山田大根のこと」という記事もあったり…。
「祝いだいこん」というコトバが指す範囲は「白上がり京大根」より広い。「山田大根」という品種は「白上がり京大根」から生まれたらしい。ちょっと調べただけで、この3つを「茎だいこん」と表記している記事がある。
ということは、一品種名というよりは、茎を利用することにフォーカスされている名前ではないかという、店頭の漬けものを見た最初の印象に合致します。

「茎だいこん」である一つの品種を指すこともあるし、茎を利用するだいこんのことを指すこともあるのかもしれない。あるいは、私が見つけた記事の「祝いだいこん」はイコール白上がり京大根で、京都市の情報も、記述はされていないけれど品種は白上がり京大根なのかもしれない。
だいこんって、本当に長い間日本人がつきあっている野菜なんだなぁと思います。

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