野菜の学校(4) 京都の野菜せんべい「菜々」
お店は甘春堂。「創業慶応元年」とありますから1865年、150年くらい経っている老舗。ですが、150年で驚いちゃいけません。古都ですからね。
箱の中に、解説の紙が入っていました。
- 野菜せんべい「菜々(さいさい)」
大亀山のダイコン、加茂のナス、九条のネギに巨椋のレンコン、京野菜は風味豊かで色合いも良く、小作りな姿はいかにも品があり、まるで京都そのもののようです。
「菜々」は、そんな彩りも愛らしい京野菜と当店秘伝の濃い生地で薄く薄く焼き上げました。
「九条のネギ」は「九条ねぎ」、「加茂のナス」は「賀茂なす」でしょう。でも、「大亀山のダイコン」と「巨椋(おぐら)のレンコン」って、何かしら。
大亀山は、嵐山嵯峨野にあるお寺「大亀山 宝厳院(だいきざん ほうごんいん)」のあたりでしょう。だいこんは聖護院か、それとも「白上がり京大根」の系統か…。ちょっとわかりません。
「巨椋(おぐら)のレンコン」はもっとわからない、蓮根は「京の伝統野菜」リストには入ってないのです。で、「巨椋」を探してみたら、ウィキに「巨椋池」の記事がありました。
- 巨椋池
京都府の南部、現在の京都市伏見区、宇治市、久御山町にまたがる場所に、かつて存在した池である。規模からいえば池よりも「湖」の方がふさわしく、現在「池」と称する最大の湖沼である湖山池よりも広かった。
巨椋池では蓮が栽培されていたのですが、「1933年(昭和8年)から1941年(昭和16年)にかけて行われた干拓事業によって農地に姿を変えた」のでした。ってことは、箱に入っている「菜々」の解説が書かれたのは、それ以前ということか…。
◇パッケージに表示されていた原材料名
- 砂糖
- 小麦粉
- みつば
- 人参
- 蓮根
- 卵
- ぶどう糖
- 膨張剤
▲左から「れんこん」「みつば」「にんじん」
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