難波葱
昨年末、大阪の法楽寺で行われた「しまい不動」の田辺大根炊きに行きました。そのときお目にかかった産経新聞大阪の方が紹介して下さった「難波葱と木津人参を食べる会」。ウェーブ産経のイベントで、なにわ伝統野菜をゆかりの地で食べるというものです。
▲写真は『大阪人』3月号に載った難波葱の記事
▼難波葱ゆかりの地、難波神社
会のプログラムは
- 集合 開会
- お祓い 御神酒
- 宮司さんのお話
- 難波利三さんのお話
- 『大阪人』に登場する難波葱生産者、上田隆祥さん(上の写真)のお話
- 木津人参を作っている田中雅彦さんのお話
- ランチ「難波葱と木津人参の冬の魚菜弁当」
- 久保功さんの話
- 石橋名吉さんのお話
みなさんのお話をまとめると
- 大阪は古くからのねぎの産地。難波神社のあたりは一面のねぎ畑。一大産地の名前をとって「難波葱」と呼ばれ、「なんば」はねぎの代名詞ともなった
- 「鴨なんば」の「なんば」は難波葱のこと。「鴨南蛮」はマチガイ
- 難波葱は葉が柔らかいので大きくなると葉先がピンと立たず、クニャリと曲がるし、ぬめりが強いから、機械で切りにくい。そんな理由で敬遠され、市場から姿を消した
- 難波葱は九条ねぎのルーツである
最後に冗談のような話を聞きました。いま、難波葱の会では、なにわの伝統野菜のひとつに認定される運動を展開していますが、認定機関(市?)がなかなか認めてくれない。その理由は「難波葱は、九条ねぎそっくりで、独自性が認められない」というのだそうだ。似ていてあたりまえでしょう。独自性も何も、こっちがルーツなんです。笑っちゃった。
おみやげに難波葱を一束いただきました。その場で撮影すればよかったのですが、東京へ持って帰ると、もうかわいそうな状態。「これが難波葱」といったらシツレイでしょう。と思って撮れなかった。神社で広げて撮るべきだった。
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