[野菜の学校](4) 水前寺菜
「水前寺菜」はもともと東南アジアの野菜で、沖縄や奄美大島では「ハンダマ」、加賀野菜では「金時草」、静岡産の「金時草」を見かけたこともあります。
土地が違うと、葉の柔らかさや香りの強さなど、ちょっと違いがあるような気もしますが、熊本ては通年穫れるので、シーズンによっては他の地方の金時草に変身して店先に並ぶそうです
以下は配付資料から
<プロフィール>
- キク科の多年草、和名は水前寺草
- 金時草(石川)、ハンダマ(沖縄)とも呼ぶ
- 熱帯アジアから中国を経由して伝わったとされ、熊本へは1759年に京都から伝わったといわれる。表葉は緑、葉裏は紫赤
- 生育適温は20~25℃。耐暑性に強く、夏は繁茂し、冬は5℃以下になると生育がとまり枯死する
- 名の由来は、熱湯に入れると口当たりが水前寺のりに似ている、水前寺で栽培されていた、水前寺の茶会で茶花としてよく使われた、など
- 江戸時代、平賀源内が名づけたといわれている
- 熊本県では葦北町、玉名郡三加和町などで栽培されている
<栄養・効能>
- カルシウム211mg、カロテン2450μg、鉄1.5mg
- 葉の紫赤はポリフェノールを含み、抗酸化作用があるといわれる。紫色はアントシアニン
<基本調理法・料理例>
- 生でサラダなどに
- ゆでるとぬめりがでる。おひたし、酢味噌あえ、三杯酢、あえものなど
- 炒めて使う。軸はシャキシャキする
- 色を生かして炊き込みごはん、ゆで汁でうどんを作ることもできる
- かき揚げやじぶ煮にして、ぬめりを生かした料理にする
<選び方・保存>
- 選び方は葉の緑と紫が濃く鮮やかで、みずみずしいもの
- 湿った新聞紙などに包み、ポリ袋へ入れて冷蔵庫で保存
- 5~6月ごろ、茎がややかたくなった時期に4~5節きり、挿し木をすると収穫できるようになる
●水前寺菜のサラダ
水前寺菜は、生とゆでを混ぜ、夏みかん、晩白柚を散らしてドレッシングで和えたもの。ただ、生の葉っぱは大きくてゴワゴワしていて、特に葉柄の部分がかたかったのが残念。ドレッシングは、サラダオイル、米酢、柚子胡椒、薄口醤油。
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