[野菜の学校](3) 大和丸なす
とても美しい姿。正倉院文書には「天平勝宝2年(750年)6月21らち藍園茄子を進上したり」という記録が残っているそうです。当然、「大和丸なす」は「賀茂なす」より古いわけです。
以下は配付資料から
<プロフィール>
- ナス科ナス属。
- 原産地はインドで8世紀ごろ中国から伝わったといわれる。
- 大和丸なすは主に奈良市、大和郡山市、斑鳩町などで作られる。出荷時期は4~10月。
- ツヤのある紫黒皮の丸形、ヘタに太いトゲがある。
- 肉質が緻密でしまっており、煮崩れしにくいため、焼いても煮てもしっかりとした食感。賀茂なす同様に田楽や揚げ物などに向いている。
<栄養・効能>
- 水分を93.2%含むため、エネルギーが22kcal/100g。とりたてて栄養があるわけではない。ミネラルではカリウムが多く、ビタミン類は少ない。
- アントシアニン系色素の一種、ナスニン(ナスニアン)が含まれていて、動脈硬化予防、発ガンの抑制、老化防止に効果があるといわれている。
- 大和丸なすは一般のなすの栄養価とほぼ同じであるが、カルシウム、マグネシウム、ビタミンCがやや少ない。
<基本調理法・料理例>
- 焼く、揚げる、煮る、漬物など。
- なすは油を使って高温で調理すると、色が鮮やかになる。これはアントシアン色素が100℃以下の加熱では変色や退色しやすいが、130℃以上の高温では色素が安定し、きれいな紫色を呈するため。
- 大和丸なすは緻密な肉質のため、油を吸いすぎてべたつくことがない。
- 大和丸なす…7個
- にんにく…1個
- オレガノ、岩塩、オリーブ油各適量
- 大和丸なすは1㎝の輪切り、にんにくはみじん切りにする。
- 大和丸なすにオリーブ油をまぶし、にんにく、オレガノ、岩塩をのせグリルで焼く。
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