[野菜の学校](3) 十六ささげ
というわけで、もともとムリがあったようです。その上、例年になく(と毎年言っているようですが)早い梅雨入りと低温。この日のために畑に蒔いてくださった十六ささげは、この鉢に植えられて登場しました。ありがとうございました。
▲[野菜の学校]に届いた十六ささげの苗
以下は配付資料から
<プロフィール>
- マメ科ササゲ属。中南米原産。16世紀末にヨーロッパを経由して中国に伝わり、17世紀に日本に伝わったといわれている。
- ささげは日本では古くから完熟した豆を収穫し、小豆と同じく餡を作ったり、米にまぜて赤飯にしたりして利用されてきた。また煮豆などにも利用されていたが、明治時代に味のよいいんげんが伝来、普及してからあまり栽培されなくなった。熟した豆を収穫するささげは北海道産が中心。若いさやを野菜として食するのは、黒種十六ささげをはじめとする長莢種のながささげが栽培されている。
- 「ささげ」の名は、細長いさやが牙のように見えることから「細々牙」といわれる説と、伸びたさやの先(下の方)が物を捧げるように上を向いていることから「捧げ」といわれたという説がある。
- 「十六ささげ」は大正時代から尾張地方でつくられていた。30cm以上もあるサヤの中に小豆と同じくらいの大きさの豆が16粒入っているため、また十六寸豆(約50cm)という長さなどからこの名がついたといわれている。
- いんげんより柔らかく、食味が良いのが特徴。高温や乾燥に強く、青物が少なくなる夏場には貴重なビタミン源となる。
<栄養・効能>
- 十六ささげはエネルギー24kcal、β-カロテン1100μg、ビタミンB群、葉酸150μg、食物繊維4.2gを含む。いんげんに比べてβ-カロテンは約2倍、葉酸は3倍含む(文部科学省、食品成分データベース)。
- 岐阜大と農業研究センター(岐阜市)の研究では「十六ささげ」が、血中のコレステロール値を大きく下げる機能があり、大豆タンパク質より効果が高く、メタボリック症候群の予防に期待できると発表している。
<基本調理法・料理例>
- ゆでてしょうが醤油をかける、胡麻和え、おひたし、サラダなど。
- 卵とじ、かき揚げ、煮物、いため物などに。
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