[野菜の学校](6) バイリング
「バイリング」は「白霊茸」という、ものすごくありがたい名前でも呼ばれている、ということくらいしかわからなかったので、去年、八百屋塾に登場したきのこマイスター、JA中野市の出川秀隆さんに教えてもらいました。
■バイリングの配付資料から
<プロフィール>
- ヒラタケ科ヒラタケ属。
- バイリングは、中国の新彊ウイグル自治区、天山山脈に自生しているきのこで、中国では菌床で栽培されている。
- バイリングの栽培は、1983年中国新彊ウイグルの研究所で開発されたのが始まりで、1996年に北京で大規模な生産が行われるようになり、1999年頃からは日本、香港、米国に輸出されるようになった。
- 日本での栽培は、長野県中野市のきのこ生産者竹内秀治氏が、京都大学のきのこ研究者山中勝次教授からタネを分けてもらって、2002年に栽培に取り組みはじめ、JA中野市との共同研究で、ビンでの栽培を可能にした。
- バイリングの分類について、(独)森林総合研究所が「バイリングは中国で進化したエリンギ変種であり、学名としてはP. eryngii var. touliensis CJ.Mouが適切である」との見解を示したことから、バイリングはエリンギの一品目として扱われている。
<栄養・効能>
- バイリングの栄養成分について、β-グルカン、キチンなどの食物繊維、ビタミン類を豊富に含む、とする記述を散見するが、オーソライズされたデータは現在のところない。
- 高血圧、高脂血症、糖尿病などに効果があるという説もあるが、動物実験レベルのデータのみ。
<基本調理法・料理例>
- なめらかな食感で、JA中野市のホームページには「アワビのよう」と表現されている。
- クセがなく、和洋中を問わず、幅広く使える。
オリーブオイルでソテーし、塩こしょうでシンプルに試食しました。
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