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2011年7月14日 (木)

野菜を、喰らう

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食生活ジャーナリストの岸朝子さんに、「あなたは野菜の専門家を目指しているんだから」と手渡された本。ありがたくいただきました。が、野菜の世界は奥が深い。パラパラとこの本を見ただけでも、なかなか「専門家」にはなれそうにないことがわかります。

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帯のようにみえるのはカバーに印刷されている帯です。ということは、本物の帯のように、外されたりしないわけ。印刷された帯には、次のように書いてあります。

えっ、和食等だからルッコラを食べる機会がないって?
蕎麦にすごく合うよ。
岸朝子氏や壇太郎氏が「野菜の神様」と呼んだ、伝説の男・大木健二に学ぶ、野菜百種類が百倍おいしくなるヒミツ

以下はウラ表紙にレイアウトされた、本文の見出し

  • 大人の好きな甘酸っぱさ。ルバーブはジャムにしてごらん
  • 芽キャベツとケールのいいとこ取り プチヴェール
  • 色も味も無限大、カラフルポテトはこだわって買う
  • がんもどき、茶碗蒸しのなかにゆり根を見つける幸せ
  • ハッとするほど美しい紅芯大根は輪切りで生食に
  • アーティチョークには美しいものを食すという贅がある

世界の食材が出合う場所、築地発の極上野菜読本。食べたことがないなんて、もったいない。四季それぞれ、旨い野菜、旨い食べ方を学ぶ!

印刷された帯にある「伝説の男・大木健二」とは、築地市場にある「大祐(大祐の「祐」は、正しくは示偏が略字「ネ」ではなく「示」、「ネ+右」ではなく「示+右」です)」という青果仲卸業の創業者で、西洋野菜というと「大木さん」という名前が出てきます。本『大木健二の洋菜ものがたり』もある。なのに私は、お目にかかったことがありません。いつか「大祐」へたずねて行ったときには入院されていて、昨年お亡くなりになったとのこと。残念です。

『野菜を、喰らう』と、短い書名に「、」を入れ、「喰」の字を使うこだわり。伝わりますが、ちょっとひっかかります。それを狙っているのでしょうけれど。

●野菜を、喰らう 伝説のおやじが教えるほんとうにうまい食べ方

  • 監修 成田憲逸(大祐)
  • 定価(本体1714円+税)
  • ブックマン社

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コメント

小生は、つい先日 大木健二氏の名前を見て 思わず購入しました。生存していられたら 是非本人のお話を聞いてみたい内容です。

投稿: よこはま青果塾委員長 | 2011年7月16日 (土) 17時13分

「大木健二の洋菜ものがたり」は、大木さんの一人称で語られているので、お話をうかがっている気分になります。でも、ほんとに、ご存命のうちにお話を聞きたかったですね。

投稿: クサマヒサコ | 2011年7月16日 (土) 18時01分

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