吉川なす

これも、岸朝子さんに届いたなすのおすそわけ。福井県の伝統野菜「吉川なす」です。昨年夏に開いた「日本全国なす自慢」で展示したかったなすの一つです。
いただいた資料から
- 丸なすの品種には「巾着」「芹川」、その分系に「吉川(きっかわ)」がある。
- 現在の吉川なすがこの品種を指すのか、古くからの栽培地鯖江市旧吉川村の地名から命名されたものかは不明だが、諸形質の類似性、地理的・文化的つながりからみて、京都の賀茂なす(大芹川)とは類縁関係。
- 吉川なすが栽培されていた旧吉川村は、日野川の支流、天王川流域にあり、川の氾濫で肥沃な土砂が堆積した土地
- 本格的栽培が始まったのは昭和17(1942)年~18(1973)年頃。当時は現在の鯖江市下川去町、石田町、田村町などで多く栽培されていたが、次第に減っていき、近年1軒にまでなってしまった。
- 復活は、市が農家有志と立ち上げた「伝統野菜等栽培研究会」によって、1軒残っていた農家からタネを譲り受けて始まった。
- 赤なすを台木にして、そこに吉川なすを接ぎ木して育てる。
- 初年度は約1000個を出荷。現在は年間3000個を目指して活動している。
- 果実重は200~300g
- 肉質はしまっていて緻密
- 油との相性がよく、田楽等に適している。
▼へたには鋭いとげ
この鋭さは新鮮な証拠。
ですが、とげなしなすが開発されるのもわかる気がする。
▼果肉は緻密できめが細かい
いただいた吉川なすは、オリーブオイルで焼いてみました。皮のところにちょっとえぐみがありますが、きっとこれがポリフェノール。
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