« [野菜の学校](10) 黒さや大納言小豆 | トップページ | [野菜の学校](12) なんじゃこりゃオクラ »

2011年9月27日 (火)

[野菜の学校](11) ハリマ王にんにく

1_2

加西市の農家の竹やぶで80年以上自生していたというにんにくです。発見されてから40数年、今作っている北本恵一さんは、このにんにくの栽培を始めた人(=竹やぶに放棄した人?)の孫にあたります。かつてはあまり料理に使われなかったにんにくですが、今や脚光を浴びる特産物。北本さんは「2009年度地域特産物マイスター」に認定されました。
このにんにくのネーミングにも、ひょうご在来種保存会会長山根成人さんが一役買っており、「播磨キング」という名前も候補に挙がったが、外国語ではない方がいいだろうと「ハリマ王」にした、と話してくださいました。ハリマ王は鮮烈な香りが特徴です。

以下は配付資料から
<プロフィール>

  • ネギ科。
  • 原産地は中央アジア。紀元前3200年には古代エジプトで栽培されていた記載があるほど古い野菜。
  • 日本では禅宗で「不許葷酒入山門」とされたように、強壮作用が煩悩(淫欲)を増長するとされて仏教の僧侶の間ではニラ、ネギ等とともに五辛のひとつとして食が禁じられた。漢字表記の「蒜」「大蒜」は漢語に由来する一方、仏教用語の「忍辱(にんにく)」がにんにくの語源となったとされる。
  • 『大和本草』巻之五、草之一、菜蔬類では、悪臭甚だしくとも効能が多いので人家に欠くべからざるもの、と評価された。
  • 戦前、加西市東剣坂町の北本兵作氏が村役場のすすめで栽培を始めたと伝えられている。当時加西市にはにんにくの食文化がなく、自家製として細々と栽培を続けていたが、戦争の混乱で放棄されていた。昭和30年代に入り、焼肉屋の主人が「秘伝のタレ」に合うにんにくを探して兵作氏のご子息に相談。竹やぶを探してみると捨て去られたはずの「ハリマオウ」は、20年以上も自生し、生き残っていた。
  • 鮮烈な香りと味。うまい、辛い、臭いにんにく。

<栄養・効能>

  • にんにくのエネルギーは134kcal/100g。炭水化物が26.3gと野菜にしては多い。
  • アリシン、アホエン、スコルジニンなどの有効成分を含んでいる。これらは殺菌効果、免疫力up、ガン予防、抗酸化作用、血行促進、強壮効果などがあり、また、ビタミンB1の働きを強化して、疲労回復に役立つなど様々な働きがある。
  • にんにくは体に有効だが、たくさん食べると殺菌作用が強く、腸内で善玉菌まで殺してしまう。生にんにくなら1日1片、加熱なら1日2片程度を目安に食べるとよい。

<基本調理法・料理例>

  • 刻む、すりおろすなどして香味野菜や味付けのアクセントに。
  • 煮る、揚げる、焼くなど加熱したり、しょうゆやみそなどに漬けてもよい。
  • 洋食、中国料理、韓国料理などには欠かせない食材。

|

« [野菜の学校](10) 黒さや大納言小豆 | トップページ | [野菜の学校](12) なんじゃこりゃオクラ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

野菜の学校」カテゴリの記事

野菜(果菜類)」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125662/52825418

この記事へのトラックバック一覧です: [野菜の学校](11) ハリマ王にんにく:

« [野菜の学校](10) 黒さや大納言小豆 | トップページ | [野菜の学校](12) なんじゃこりゃオクラ »