[野菜の学校](12) なんじゃこりゃオクラ
これだけ大きいとスジっぽいんじゃないかしら。見たところ、ちょっとかたそう。と思いましたが、スジはぜんぜんなくて、バリバリ食べられます。
「この名前は何ですか?」
「まだ決まっておらん。これから付けよ思ってる。ええ案があったら言うて」
「“なんじゃこりゃオクラ”はどうですか」と松村眞由子さん
「なんじゃこゃオクラか。そりゃええね」
その後、「星オクラ」という案も出ました。これから決めるそうですから、何になるやらわかりません。
「伝統野菜はこれから作っていける」という山根さん。
たとえばこのオクラのモトは八角オクラだそうです。ただ、こんな風に大きく育ち、それでもスジっぽくならいで、生のまま食べられるのは、その土地で作ったものだけ。
「タネがその土地を好きなんやね」。
これを自家採種して、代々作っていけば、土地特有の食べ方も生まれるでしょう。
伝統野菜の定義は
ある地域で世代を超えて栽培者によって種苗の保存が続けられ、特定の用途に供されてきた作物の品種・系統をその地域の在来作物という。
ですから、このオクラは「未来の伝統野菜」というわけです。
古いものを保存したり、復活させたりするだけでなく、新しい伝統野菜を作っていこうとする試みです。なるほど、これは生物多様性を担保する上で大きな意味をもつのではないか、と思いました。
八角オクラ、家で量ったら3個で70gありました。
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