八百屋塾 (3)伝統種・在来種のなす
▼民田なす(山形)
山形県の民田なす。なすは、南では大きくなり、北では小さい。という話によく例示されます。漬けもの用ですが、試食の浅漬けはちょっと時間が足りなかったかもしれない。漬けものの「本長」さんは浅漬けのコツを知っているらしいのですが、社外秘だそうです。
▼小布施丸なす(長野)
新潟県の「魚沼巾着」と近縁と考えられている、巾着型のなす。大正時代には広く栽培されていた主要品種でした。
▼ていざなす(長野)*左はていざなす、右は千両
愛知県、静岡県との県境、下伊那郡天龍村神原地区で、明治以来受け継がれてきた米なす系の品種。どうりでヘタが緑色です。
▼長岡梨なす(新潟)
みずみずしいので「梨」なす。泉州水なす系統です。現在の泉州水なすよりも、昔の形をとどめているといいます。
▼長岡巾着なす(新潟)
長岡市の中島地区で栽培が始まり、その後もずっと中心地だったところから、昔は「中島巾着」と呼ばれていました。
▼十全なす(新潟)
新潟県はなすの作付面積日本一。いろんななすが作られています。長岡の梨なすは、泉州水なす-十全なす系といいます。
▼賀茂なす(京都)
京の伝統野菜のひとつ。江戸時代から栽培されていたという丸なす。
▼泉州水なす(大阪)
新潟の十全なす、長岡梨なすのもとになったのではないかといわれている水なす。確かに姿も似ています。
▼絹かわなす(愛媛)
産地、西条市は「水の都」とも呼ばれる水に恵まれた土地。昭和24年(1949年)頃から、そこで作られてきた大きななすで、絹のような皮から「絹かわなす」と呼ばれているといいます。
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