雑司ヶ谷なす
「山なす」といっても「山の中で作られたなす」ではありません。
大竹道茂先生のブログ「江戸東京野菜通信」によると
雑司ヶ谷なすは、現在の豊島区雑司ヶ谷一帯で栽培されていたもので、別名「山なす」。宝暦年間(1751-64)、中野村の名主堀江家はなすの苗を江戸城に納めていました。中野は西山(中野・豊島以西の丘陵部)と呼ばれていたので、ここで栽培されたナスを、「山なす」と呼ぶようになったそうです。
雑司ヶ谷なすは、寺島なす同様、ジーンバンクからタネを取り寄せて栽培が始まりました。色や形がいろいろで、「まだ、安定していない」と大竹先生。
へたが緑色ですが、ヘタだから米なす系とか、この品種を特定することはむずかしく、これから紫色に変わるのかもしれないとおっしゃっていました。
果肉はしっかりしていて果皮はかたいのが特徴。昔の食べ方を見ると、皮をむいて食べている例もあるそうです。食べ方といえば、南大塚のおそば屋さんで、雑司ヶ谷なすのメニューを出しているとか。季節限定で、もう終わっているだろうな。
▼雑司ヶ谷なす誕生のいきさつがわかる大竹道茂先生のブログ
JA東京あおばが平成23年度伝統野菜の復活計画を発表した
豊島区千歳橋中学校で伝統野菜・雑司ヶ谷なす復活準備
▼大竹先生のブログには「雑司ヶ谷なすの冷やがけ」のことも
「雑司ヶ谷ナスの冷がけ」、南大塚の蕎麦屋さんでメニュー化した「甘茄子のなる頃」
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