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2011年9月30日 (金)

「秋麗」という新しい梨

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8月末に大田市場の会議室で開かれた、果樹研究所のフルーツセミナー「ニホンナシの品種開発最前線」。フォーカスされたのは「秋麗」という青なしでした。

会場に並んだのは熊本産の「秋麗」。さびが出て、「麗しい」というネーミングからはちょっと遠い姿ですが、これは袋をかけないで栽培したからだそうです。袋をかければさびは抑えられて麗しい青なしになります。ただし、糖度が2%程度低くなる。姿をとるか、甘さをとるか…。
甘いということを知っていれば、姿が悪くても買うかもしれないけれど…。たとえばデコポンの本名は「不知火」ですが、よく知られている名前は「デコポン」。この「秋麗」も、ネーミングしだいで、人気者になる可能性はあります。

いま、日本なし生産は、幸水40%、豊水27%。この2品種で約70%を占めています。そこで新しい品種の開発が待たれており、「秋麗」もその一つなのだそうです。

交配親は「幸水」×「筑水」でどちらも赤なしなのに、誕生した「秋麗」は青なしというところが、自然の不思議。

秋麗の糖度13%という数値は、青なしのなかでは最も甘いのだそうですが、食べてみると赤なしを含めた日本なし全体のなかでも、すごく甘いほうではないかという印象を持ちました。なしはこんなに甘い必要があるのだろうか。

以下、展示されていたなし。※解説は配付資料より抜粋
▼幸水
2_2

1959年発表。菊水×早生幸蔵。関東で8月中下旬に成熟する。現在シェアの80%を占める。秋麗の母親。

▼筑水
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1988年登録。豊水×八幸。関東で8月上旬に成熟する。秋麗の父親。

▼長十郎
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1893年、神奈川県で発見された。20世紀前半の全盛期には80%のシェアがあったとされる。現在は0.7%。

▼二十世紀
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1888年、千葉県で発見された。1920年代から栽培が急増し、70年代まで長十郎との二大品種時代を築いた。現在のシェアは9%。

▼なつしずく

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2007年登録。平塚25号(幸水×菊水)×筑水。8月上旬に成熟する。大分県で栽培が増えている。

▼ツクシイヌナシ
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ニホンナシの祖先種とされるヤマナシの一種。

▼ホクシマメナシ
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中国原産。食用には適さず、台木に用いられる。

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コメント

クサマさん、こんばんは!
先日はいろいろとありがとうございましたm(__)m
私は梨が大好物なんですが、甘味や酸味がバランスの良いほうが私は好きですあと歯ごたえが良いと最高なんですが、なかなか美味しい梨に出会えないですね…
秋麗という梨は甘味がけっこうありそうですが、梨好きとしてはぜひ食べてみたいですね

投稿: 松太郎ママ | 2011年10月17日 (月) 23時09分

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