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2011年11月 3日 (木)

八百屋塾 (3) りんご

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10月の[八百屋塾]のくだもの勉強は、りんごが3種類。写真は左が「山形スイート)」、真ん中が岩手江刺の「トキ」、左が「安曇野サンりんご」です。

▼安曇野サンりんご
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「サンつがる」「サンふじ」のように「サン」がつくりんごは、袋をかけないで栽培したものを指します。ということは「サンりんご」は、袋をかけないで作ったりんご。じゃあ品種は?と思ったら、時期によって変わるという。「安曇野サンりんご」とは「安曇野産無袋りんご」のことなのです。

▽安曇野サンりんごのチラシ
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あづみの農業協同組合では、すべての品種を無袋で栽培しています。たとえば、チラシに並んでいるのは代表的な12品種。

  1. シナノレッド
  2. サンつがる
  3. シナノドルチェ
  4. トキ
  5. 紅玉
  6. 秋映
  7. あずさ
  8. シナノスイート
  9. 名月(ってぐんま名月のこと?)
  10. シナノゴールド
  11. 王林
  12. サンふじ

これ以外の品種もあるといいます。
今回、展示・試食したのは「シナノスイート」。どこかに品種名が書いてあったのかもしれませんが、気づかなかった。品種が知りたいと思うのは私だけだろうか。

▼山形 shinano スイート
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チラシをぱっと見ると、アルファベットで書かれたshinanoは目に入らず、「山形スイート」と読めます。くだものの講師、橋本幾男さんも「山形スイート」とおっしゃっていた。“「ふじ」と「つがる」を交配してできた新しい品種”と書いてあるので、あら「山形スイート」って「シナノスイート」の向こうを張ったのかしら、と思ったらそうではなく、「ふじ」×「つがる」=「シナノスイート」。これを山形県朝日町で作ったものなのでした。

「安曇野サンりんご」も「山形スイート」も「シナノスイート」、どちらも品種名は注意しないと見えない、というちょっと面白い体験をしました。私は安曇野のほうが味が濃い感じがしましたが、たまたま試食したりんごがそうだったのかもしれません。

▼岩手江刺トキ
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青森県のりんご生産者、土岐傳四郎さんが育成した品種。お名前をとって、2004年に品種名「トキ」(王林×紅月)として品種登録されました。その後、遺伝子を解析したところ、矛盾がみつかり、組み合わせを「王林」×「ふじ」に訂正したそうです。

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