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2011年12月24日 (土)

[野菜の学校](8) 鮎河菜(あいがな)

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[野菜の学校]12月のテーマは滋賀県です。

「鮎河菜」と書いて「あいがな」と読む、甲賀の伝統野菜。菜花の仲間ですが、和種なのか洋種なのか、わかりませんでした。「平安時代から栽培されている」と読むと、(古いから和種とも限らないけれど)和種? でも写真を見ると洋種かしら??
講師の長朔男先生にうかがったところ、洋種と判明。ただし、いま栽培されているのは昭和以降に盛んになったもの、といいますから、「平安時代から」という品種がどんなものなのかは不明です。
▲写真は、鮎河菜の塩漬け。パッケージには「古くから鮎の住む清流、野洲川の源流域、甲賀市土山町鮎河地区で栽培されている野菜です」と書いてあります。

以下は「鮎河菜」に関する配付資料から
<プロフィール>

  • アブラナ科。
  • 甲賀市土山町鮎河地区でのみ栽培されている。地元では「鮎河水菜」とも呼ばれ、自家栽培されている。栽培の始まりは平安時代からとも、大正時代ともいわれる。
  • 9月に水田裏作として播種、春3~4月頃、菜の花のようにとう立ちした茎葉部分を手で折って収穫する。
  • 特に茎が甘く、生でかじってもおいしい。

<栄養・効能>

  • アブラナ科のなばな類には和種、洋種がある。和種は野生種や蕪(かぶ)や白菜に近く、つぼみを食べる。洋種は主に茎葉を食べる。
  • 洋種なばなの成分値はエネルギー35kcal、タンパク質4.1g、カルシウム97mg、カロテン2600μg、鉄0.9g、食物繊維3.7 gなど。ビタミン、ミネラルにも富んでいる。

<基本調理法・料理例>

  • 地元では塩漬けにするのが一般的。
  • おひたし、胡麻和え、油炒め、天ぷらにも。

鮎河菜は春のものです。いま入手できるのは、塩漬け。それを油で炒めて試食しました。
▼鮎河菜のごま油炒め
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塩漬けの鮎河菜を1㎝程度の長さに刻み、ごま油で炒めて、酒、しょうゆ、赤唐辛子で調味。

▼鮎河菜の塩漬け
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袋に入れたまま、冷蔵庫に少し入れておいたら、古漬け風の色になりました。でも、塩はきつくなく、酸味も少なく、なかなかいいお味。ただ、軸のところは少し筋っぽい。これも、刻んで炒めていただくほうがいいかもしれない。

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