1月の八百屋塾 (1) ごぼう
以下は、塚田さんのお話から
- ごぼうの栽培は、関東近県では江戸中期から始まったといわれているが、縄文時代くらいから存在していたのではないか。原産地はロシアで、飛んできたタネが野良ごぼうとして自生していたともいわれる。
- 文献に栽培記録が多く残っているのは「滝野川ごぼう」。江戸の滝野川地域で栽培され、日本各地に広まった。
- 現在、ごぼうのタネの販売先は、日本国内のほかに中国、韓国、台湾。中国は日本への輸出用と漢方薬用。韓国、台湾は、戦時中日本による統治の影響でごぼうを食べるようになった。台湾ではごぼうのお茶が流行ったことがある。
- ごぼうの茎の色は赤と緑があ。緑は「白茎」とも呼ばれ、関西の「葉ごぼう」や九州の「若ごぼう」。赤は「滝野川ごぼう」から品種改良した「柳川理想」で国内シェアの約7割。
- 花が咲くスイッチがいつ入るかが問題。薹立ちすると、栄養が花を咲かせる方に行ってしまい、根には来ないのでスカスカになり、味も落ち、かたくなる。
- ごぼうの頭が大きいとスイッチが早く入るので、頭を小さく作って、スイッチのタイミングを遅くする改良が行われてきた。
- 北海道や青森など、夏に冷涼な気候のところはスイッチが遅くなるので、おいしいごぼうができる。
- ごぼうは穴が開きやすい。
- ごぼうは水にさらしてアク抜きをしないで食べるほうが、香りもいいし、栄養的にもいい。
- ゴボウのアクはクロロゲン酸というポリフェノールの一種
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