八百屋塾 (2) かぶ(続)
西洋種のかぶ。果肉はかたい。私はスープに入れていただきます。
▼ルタバガ
これも西洋種。飼料にも使われるかぶで、戦争中、何もなくなったときに食べたので、今も嫌いな人がいるという。日本のかぼちゃやさつまいもみたいな存在らしい。
▼藤沢かぶ(山形)
焼き畑で作られているかぶで庄内在来作物のVIP的な存在。デパートのイベントで見つけたり、知人にいただいたりして、東京にいながら親しみがもてるのでうれしい。
▼最上かぶ(山形)山形県は大きく4つの地域に分かれていて、作物や食文化も違うといいます。これは最上地方のかぶ。昨年の在来作物研究会フォーラムは最上の伝承野菜がテーマで、いろいろなかぶが登場したらしい。もちろん最上かぶも。
▼日野菜(滋賀)
京都のお漬けものに使われて、今や全国区のかぶ。江戸時代、日野の薬商人はこのタネを全国に広めました。上記最上かぶも日野菜の変種ではないか、と『くらしを彩る近江の漬けもの』(滋賀の食事文化研究会編・サンライズ出版)にあります。
▼余呉の山かぶ
野菜の学校にも登場した滋賀のかぶ。焼き畑で作られています。迫力のあるワイルドなお姿。
青森県人いわく「かぶといえば紅。世の中に白いかぶがあることなど知らなかった」。大げさかもしれないけれど、青森ではそのくらい紅かぶがフツーのものなのだそうだ。
▼愛真紅3号(武蔵野種苗園)
愛真紅3号は葉柄の色が真っ赤なタイプ。資料には、このほかに葉柄が緑色のタイプ(愛真紅1号)も出ていました。1号は秋まきから春巻きで漬けもの特に浅漬けに、3号は秋まきが主力で漬けものに向いている、という解説があり、かぶの開発が栽培方法や用途によってきめ細かくフォーカスされていることがわかります。
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