八百屋塾 (3)花作(はなつくり)大根
お話をまとめると
- 「花作(はなつくり)大根」は、江戸時代の中期あたりから作られていた、といわれている。
- 品種は「ネズミノオ」で、ネズミだいこんの一種。名前の「花作」は地名。
- 大きさは普通の大根の1/3くらい。で、なかなか生産量が上がらない。
- 肉質はかたい。生では苦い。収量が少ない。なので「三重苦の大根」。
- 肉質がかたいので、6月頃、普通のだいこんの沢庵漬けがなくなり、夏の野菜はまだ出てこないという時期に、ちょうどよく漬かったものが食べられた。
- 近年、やわらかくて歯触りのいい大根が出てきたこと、食べものに不自由しなくなったこと、などが原因で、作る人がいなくなり、すたれかけた。
- 30年ほど前に復活の動きがあったが、5年くらいで消滅。自家用で作られてきた。その後、2003年から有志にタネを配り、現在は3名が経済栽培している。
- 収穫の半分くらいは形のいいものができ、地元のスーパーで扱ってくれる。残りの半分は加工場で漬けものにしている。
- 2005年にイタリアのスローフード協会から「味の箱船」の日本で最初の9品目の一つに選ばれた。
- 山形おきたま伝統野菜に認定されている。
ねずみだいこんは各地にあり、他のところではおろしてそばの薬味として使われることが多いのですが、花作大根は漬けもの用として使われ、長期間漬けてもパリパリした食感が楽しめるので、重宝されてきたわけです。
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