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2012年2月11日 (土)

[野菜の学校](3) 西米良(にしめら)-糸巻き-大根

[野菜の学校]2月のテーマは宮崎野菜です。

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地域作物「西米良(にしめら)大根」が3タイプ、宮崎県薬草・地域作物センターから送られてきました。このセンターは、宮崎県で昔から作られてきた作物を探しだし、同定するために、2001年に設立されたものです。

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事前に書類などを少し調べた際たいていは「糸巻き大根」と呼ばれていて、ときには( )に「米良大根」「米良大根ともいう」とついています。探し方が足りなかったのでしょう。「西米良大根」と呼ばれている例は見あたりませんでした。でも、県からは「西米良(糸巻き)大根」という表記でお知らせが来るので、確認したところ「西米良(糸巻き)大根」に統一してほしいとのこと。地域ブランド化をお考えのようです。

講師の日高義幸さんによると、糸巻き大根は、長い間それぞれのうちで自家採種されてきた結果、さまざまな形質のものが出てきてしまった。そこで、宮崎県薬草・地域作物センターが、もっともオリジナル「西米良(糸巻き)大根」に近いものを選抜育成しているとのことでした。

その宮崎県薬草・地域作物センターから届いた「西米良(糸巻き)大根」はたぶん4種類。たぶん、というのは、袋に書いてある名称は3つ、「赤長」「赤紡」「白」の3つでした。が、袋を空けてみると、「赤長」はすらっとした赤い大根、「赤紡」は中ほどがふくらんでいる紡錘形の赤い大根。この赤大根2種類から類推すると、「白」と書かれた袋に入っていた白い大根はどうみてもすらっとしたタイプと紡錘形のタイプ、2種類と考えていい。「赤長」「赤紡」と同様、「白長」「白紡」と呼ばれているに違いありません。
それにしても、湿った紙に丁寧に包まれ、さらにポリ袋に入って届いた「西米良-糸巻き-大根」。その梱包からも、とても大切に育てられていることがわかりました。

▼赤い西米良大根2種
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「赤長」と「赤紡」
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▼白い西米良大根
4
たぶん、右は「白長」、左は「白紡」
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<プロフィール>

  • アブラナ科。収穫期は11月から12月初旬。
  • 西米良村では、今でも焼畑で栽培している。一般的な大根に比べ、甘みが強い。作小屋周辺のふつうの畑でも栽培している。
  • 赤紫色の表面に白い条線が入ったもの、白い表面に紫色の横線があるもの、普通の大根のように白いものなど多種多様。
  • 根も短形、かぶのようなものなど、自家採種中心の在来種のため、形も色も不ぞろいで変形が多いのが特徴。
  • 根長が20cm、直径10 cm、1kg程度で、草勢が強く、立性で毛じが多い。耐寒性が強く、糖度が普通の大根より2度程度高く、甘みある。スがはいりにくく、緻密で繊維質な大根。
  • 煮崩れしにくく、煮るとかぶのようにやわらかい。

<栄養・効能>

  • 根は水分94.6%、エネルギーは18kcal、炭水化物4.1g(糖質2.7g・食物繊維1.4g)、糖質の大部分がブドウ糖、ビタミンCが12mg/100g。
  • 葉は水分90.6%、エネルギーは25kcal、カルシウム、鉄、カロテン、ビタミンB群、Cを多く含む。特にカルシウムは260mg/100g。

<基本調理法・料理例>

  • 煮物、酢の物、漬物、みそ汁の具。切り干しだいこんなどにして保存食に。
  • 地元地域おこしグループでは、薄くスライスしてしゃぶしゃぶ、せん切りにしてヨーグルト和えなど、若い人たち向けの料理を工夫している。

▼西米良大根のおでん
1_2

確かに煮てもしっかりしていて、甘い。

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