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2012年4月10日 (火)

[野菜の学校](2) のらぼう菜

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4月の[野菜の学校]は、江戸東京野菜がテーマです。食べくらべの中心は「のらぼう菜」という、西洋種のとうだち菜。

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「とうだち菜」とか「茎たち菜」「菜の花」「菜花」などといわれるのは、とうがたった(花芽をつけた)アブラナ科の葉で食用にしているもの。西洋種と和種(在来種)があり、西洋種の染色体数は19、和種は10、と染色体数が違い、交雑することはない。というのは、2月の八百屋塾でのお話。アブラナ科の野菜は日本で最も多く、日本全国にさまざまな名のとうだち菜があります。のらぼう菜は江戸と神奈川や埼玉など近郊の野菜です。

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<プロフィール>

  • のらぼう菜(トウ立ち菜/かき菜/茎立ち菜/折り菜/芯摘み菜)。
  • 学名/Brassica napus。アブラナ科西洋アブラナの一種。耐寒力強く、寒地ではアントシアニンで茎が赤く発色する株もある。
  • 首都圏西部の秋まき地野菜。トウ立ちを摘んでおひたしや和え物にする。かき菜に比べて収穫が1~2ヶ月遅い。また、かき菜の方が茎が細く、甘みが少ない。のらぼう菜は収穫後、葉がしおれやすく輸送に向かないため、都市の市場には並びにくい。
  • 秋9月彼岸頃冷床蒔き。11月頃、霜が降りる前に定植、収穫期は春3月下旬~5月まで。
  • 明和4年(1767)9月、幕府の関東郡代伊奈備前守忠宥(ただおき)により、江戸近郊の天領の村々に配付された「闍婆(じゃば)菜(な)」の種が、その後いつのまにか「のらぼう」と名を変えて、埼玉県飯能市、東京都青梅市を中心とした東京西郊の山麓地帯に伝わった。分布範囲は、南が神奈川県川崎市多摩区菅地区から、北は埼玉県比企郡ときがわ町大野地区あたり。
  • 幕府直轄の五日市市が栽培の始まりで、野良に生えていた=野良生え(のらばえ)→野良ぼえ(のらぼえ)→野良ぼー(のらぼー)→野良ぼう(のらぼう)になまったのではといわれている。東京都あきる野市日の出町小中野の子生神社には「野良坊菜の碑」がある。
  • 幕府が菜種油増産のために配布したのではないかという説もある。

<栄養・効能>

  • 水分89%、エネルギー33kcal、タンパク質3.7g、脂質0.4g、鉄分1.15mg、ビタミンC90mg(あきる野商工会HPより)。
  • ビタミンA、C、鉄分、食物繊維が豊富。

<基本調理法・料理例>

  • 柔らかい花茎にはほのかな甘味があり、葉はほろ苦いが全体的に苦味やクセがない。
  • お浸し、ごま和え、からし和え、パスタ、サラダ、味噌汁の実など。
  • 油ともよく合うので、炒めたり、クリーム煮にしてもよい。

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