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2012年5月 2日 (水)

八百屋塾 (2) 雪下にんじん

「春にんじん」と呼ばれるのは、新ものだけではありません。雪の下で保存された「雪下にんじん」も春にんじん。7月に種をまき、秋に収穫せずに、そのまま深い雪の下で越冬させる。春になると2メートル近く積もっている雪を掘って、収穫するにんじんです。

4_2

[八百屋塾]に届く雪下にんじんは、新潟県津南町の宮崎明さんが作っています(ブランド名「はらんなか」)。パッケージの中に入っていた新聞記事に、雪下にんじんのことが載っていました。以下はその抜粋です。

  • 雪下にんじんが誕生したのは30数年前。ある農家が秋に収穫しそびれているうちに、雪が降ってしまった。春に掘り起こしてみると、腐らず、甘くなっていた。その話を聞いて、みんなでやってみたのがはじまり。
  • 雪の下で甘くなるわけは、糖質が増えるのではなく、βカリオフィレンという香りの成分が13倍になること。一方、青臭さの成分は雪解け水に溶けて出てしまうと考えられること。「香りがよくなり、雑味が減るので、本来の味が引き立つ」とは研究者の言葉。

宮崎明さんから届いた雪下にんじんの品種は「ひとみ」と「はまべに」。加熱するとその違いが見た目にもわかります。宮崎さんは、近いうちに自分で育成したにんじんを品種登録するそうです。

▼雪下にんじん(ひとみ)
1_9

2_4
芯まで赤いにんじん。甘くてクセがない。

▼雪下にんじん(はまべに)
1_10

2_3

芯が黄色い。にんじんらしい味がする。

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コメント

クサマさん、こんばんは
雪下にんじんって最近のにんじんかと思ってました…30年以上も前から栽培されてたんですね〜
実は私の実家の親戚は雪下にんじんを作って出荷してます。そういえば普通のにんじんより甘味がありますね。

投稿: 松太郎ママ | 2012年5月 9日 (水) 18時54分

■松太郎ママさん
自然って不思議ですね。収穫せずに雪の中で冬眠(?)させると香り成分がすごく増える。確かに雪下にんじんの味って、雑味が少ない甘さかもしれませんね。

投稿: クサマヒサコ | 2012年5月 9日 (水) 22時22分

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