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2012年7月20日 (金)

第1回ブルーベリー研究会

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園芸研究家の御倉多公子さんに教えていただき、東京農工大ブルーベリー研究会に参加し、元長野県果樹試験場場長の小池洋男先生に、お久しぶりにお目にかかりました。
参加者約100名。日本のブルーベリー研究・栽培の歴史から、最新の栽培技術、マーケティングまで幅広くカバーするお話があり、その後ブルーベリー研究のための先進植物工場研究施設と果樹園を見学しました。▲写真は東京農工大正門

▼研究会会場に展示されていたブルーベリーの鉢
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この研究会の背景と目的は、次の通り

  • 日本でいま経済栽培されている品種は100種類を超える。経済栽培には多すぎる数で、各園地の環境にあった4品種程度に絞る必要がある。
  • 品種の特性や栽培地域の環境を考慮し、品種の特性や植物の生理生態を理解した上で栽培を行うことが必要、
  • 東京農工大をはじめとする大学や研究機関で行われたブルーベリーに関する知見を公開し、世界からも最新情報を収集して参加者と共有。
  • 生産技術を高めておいしいブルーベリーを作る。
  • 品種の特性をいかした新しい食べ方や新商品の提案を行って、ブルーベリー産業の発展に貢献する。

東京農工大学は古くからブルーベリーとの関係があるところなのだそうです。1964(昭和39)年に、「日本のブルーベリーの父」といわれる、故・岩垣駛夫氏が着任し、生産開発に関する研究を開始したことに始まり、岩垣氏の教えを受けた方たちが栽培、普及、研究活動に携わり、日本のブルーベリーを振興してきました。このような歴史に加えて、2011年3月にはブルーベリー生産のための先端植物工場研究施設をオープンしています。

▼ブルーベリーの圃場
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ブルーベリーはいたみやすく、収穫したその場で食べないとおいしさが味わえない。流通にはのらないもので、家庭で栽培すべき。経済栽培には向かない。という意見があり、そういうものかと思っていましたが、「ブルーベリー産業」という真剣に経済栽培を考え、実現しようとしている人たちがいることを知りました。

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