« [野菜の学校](1) 山口伝統野菜 | トップページ | [野菜の学校](3) 萩たまげなす »

2012年7月13日 (金)

[野菜の学校](2) 白オクラ

1

7月の[野菜の学校]は山口の伝統野菜・地方野菜を勉強しました。白オクラもその一つ。第二次世界大戦後、これで戦地で飢えをしのいだ兵士が持ち帰ったものから栽培が始まったのだそうです。

4

<プロフィール>

  • アオイ科トロロアオイ属。和名をアメリカネリ、岡蓮根ともいう。
  • 原産地はアフリカ北東部。エジプトでは紀元前元年頃にはすでに栽培されていた。日本に導入されたのは、幕末から明治初期。当時は青臭さとヌメリが好まれなかった。1965年ごろから普及し始めた。
  • 熱帯では多年草だが、寒さに弱いため日本では一年草になっている。

◇白オクラ

  • 山口の白オクラの起源は、約70年前に海外から持ち帰ったものといわれる。
  • 産地は長門市三隅。
  • 断面が丸い丸莢で、果皮は淡緑白色、果肉は白くやわらかい。
  • 県内では、7つの系統が確認されているが、三隅系統は最も粘りが強く食味がよい。
  • 5月上旬から6月に直接畑に種をまき、7月上旬頃から収穫。大きくなりすぎると硬くなるので、長さ10 cmくらいの実を目安に10月まで収穫する。
  • 肥大しても硬くなりにくいが、農家の高齢化、育苗の難しさなどから継承が危ぶまれている。県立日置農業高校が育成に取り組んでいる。

講師の内藤雅浩さんが紹介してくださった、白オクラ栽培の歴史。

  • 1945年頃:終戦後、サイパンから帰国された方が、オクラの種を持ち帰る。その後、自家栽培用として地域に定着 
  • 1999年:県農業試験場が伝統野菜の調査を実施し、生産者から情報提供
  • 2001年~:地元生産者を中心に試験栽培を開始
  • 2002年:本格的な栽培が開始(生産者7戸)
  • 2004年:生産部会が設立
  • 2011年:藤田観光運営施設(椿山荘、大阪太閤園)で取扱い開始

南洋の島で飢えた日本兵が食べていたものの一つが、その辺に生えているオクラだそうです。「日本の各地に、戦地から持ち帰ったオクラが残っているのではないか」と内藤さん。

<栄養・効能>

  • エネルギー30kcal、たんぱく質2.1g、ビタミンC11mg、食物繊維5.0g/100g(食品成分表:オクラより)。 
  • 山口県立日置農業高校によると、白オクラの粘り成分は普通のオクラの約3倍、ビタミンCは2倍あるとのこと。
  • オクラ特有の粘りの成分はガラクタン、アラバン、ペクチンなどの食物繊維で、整腸作用やコレステロールを減らす働きがあり、血糖値の急上昇を抑えるため糖尿病予防にも効果がある。また、たんぱく質と多糖類が結合したムチンを含み、消化器や呼吸器の粘膜を保護して胃炎や風邪を予防する。

<基本調理法・料理例>

  • 白オクラは普通のオクラよりも粘りが強いのが特徴。
  • 柔らかくアクが少ないので生食に向いている。もちろん茹でて和え物やサラダにもよい。
  • 乾燥と低温に弱いため、5℃以下になると低温障害を起こす。ポリ袋などに入れて野菜室で保存するとよい。

▼試食は白オクラのとろろ
1_3

▽[野菜の学校]に届いた白オクラは、「ちょっと大き過ぎ」と講師の内藤雅浩さん。「本来の大きさなら、もっと粘ります」。
3_2



|

« [野菜の学校](1) 山口伝統野菜 | トップページ | [野菜の学校](3) 萩たまげなす »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

野菜の学校」カテゴリの記事

野菜(果菜類)」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125662/55184461

この記事へのトラックバック一覧です: [野菜の学校](2) 白オクラ:

« [野菜の学校](1) 山口伝統野菜 | トップページ | [野菜の学校](3) 萩たまげなす »