四季を再現した先進植物工場研究施設
東京農工大ブルーベリー研究会で見学した先進植物工場研究施設。経済産業省の補助金を受けて建設し、ブルーベリー栽培の研究が進められています。
研究テーマは4つ
- ブルーベリー栽培の周年化と高収量化
- 植物体の健康高度管理
- 高付加価値化
- 知能化と省力化
空調、遮光などによって四季を再現している6つの部屋があります。
- 春室:ICタグ利用計測システムも付属。
- 夏室:光合成を上げて収量増加を図る。樹体回転、ロボット化研究も行う。
- 秋室:短日条件を再現。収穫後の樹体を管理。花芽形成と糖分の蓄積を促す。
- 晩秋室:低温への適応によって休眠へ導入。
- 冬室:暗黒、低温で休眠させる。
- 早春室:光を照射、萌芽させる。LED分光照射装置。
▼早春の部屋
先進植物工場での成果のひとつは、「連続開花結実栽培技術」です。ふつうブルーベリーは一斉に成熟し、収穫時に花が開くことはありません。ところが、展示されたブルーベリーの鉢には、花と実が同時になっていました。これは、次のように栽培されたものです。
- 7月に形成した花芽を9月の高温処理で10月に開花・結実させ、収穫開始時期を早める
- 新梢の先端部から基部に向かって、開花結実させ、収穫期間を延長する
- 果実を発育させながら、さらに新たに伸びた新梢の先端に開花結実させ、長期に収穫する
このことで、以下のようなことが実現します。
- オフシーズン(12月~翌6月)の収穫
- 徐々に実るので、労働力が分散し、計画出荷可能
- 摘花をしないので、収量が2から3倍増
どんな味なのか、ひと粒いただきました。これだけでは何ともいえませんが、もぎたてですし、ふつうにおいしかった。
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