八百屋塾 (5) 畑(はた)なす
「畑なす」という名前は、栽培地名、新庄市本合海畑(はた)に由来します。
畑は、かつては稲作ができない土地だったようです。文字通り、畑で野菜を作って生計を立てていました。当時は「畑なす、畑瓜、畑芋の子」といわれるほど、野菜の産地として有名だったといいます。
やがてポンプが登場し、水をが汲みあげられるようになって、畑は水田に変わり、暮らしは一変。今はなす以外のタネはなくなってしまいましたが、畑なすだけは絶やさずに作ってきたそうです。
- 栽培エリア:新庄市本合海畑
- 収穫時期:6月下旬~10月中旬
- 来歴:舟運の栄えた300年以上前、最上川を往来する北前船から、上方の文化とともにこのなすのタネが伝わったと考えられている。
- 特徴:丸なす。直径10㎝位。大きくても柔らかく煮崩れしない。
- 利用方法:焼きなす、味噌漬け
- 2010年10月最上伝承野菜に認定。
畑なすは炒めて試食しました。とろりとして、甘みがあり、なすの風味が感じられて、たいへんけっこうでした。
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