ちなつ
「ちなつ」については、大好きなホームページ「青い森の片隅で」に詳しくわかりやすく載っていますが、果樹研究所盛岡支場が開発したりんごなので、果樹研のホームページも参照しました。
■育種の目的
- 東北北部で8月に成熟する極早生の優良品種はないので、育成が必要。
- わが国の特徴ある品種と、海外から導入した極早生品種との交雑を行ない、果実品質がすぐれ、生産力の高い早生の優良品種育成を試みた。
■経過
- 1972(昭和47)年:「あかね」に「アーリー・ブレイズ」を交雑して育成
- 1982(昭和57)年:極早生の優良系統として一次選抜
- 1989(平成元)年:「リンゴ盛岡49号」の系統名で、系統適応性検定試験にだした結果、その優秀性が注目された
- 1997(平成9)年度:系統適応性・特性検定試験成績検討会で新品種候補にふさわしい(特性が安定している)との結論
- 2001(平成13)年:品種登録
交雑してから品種登録までおよそ30年。その間に試験を何度も受けて…、たいへんなご苦労です。品種登録からおよそ10年後、「ちなつ」は私のところにやってきました。とにかくかわいい子です。見ているとニコニコしてきます。
栽培の留意点として「着色程度はやや少ないため、葉摘み等の着色管理に努める必要がある」と書かれていますが、西村さんは葉をつけたまま出荷されたのですね。それがまたいい。
江渡さんによると「求めたのが遅かったのでやわらかくなっている」とのこと。断面の写真を撮ろうとカットしたら、ちょっと傷んでいるところもありました。でもそれは、もともと皮が薄く傷つきやすいからですね。果樹研の情報には「果皮は薄く、丸かじりに適しているが、一方では果皮に傷が付きやすいため、果実の取り扱いには留意する必要」とありました。
以下は「ちなつ」といっしょに入っていた江渡さんのお手紙から
生産者は、青森県南部町西村農園西村忠志さんです。西村さんは紅真珠という桜桃を育種栽培し、糖度40度以上にもなります。
40度ってスゴイ。見マチガイかと何度も確認しましたが、やはり40度と書いてありました。ま、これはさくらんぼの話ですけど。なので、西村さんの「紅真珠」は何度も盗難に遭っているそうです。
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