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2012年10月16日 (火)

[野菜の学校](1) 岡山「吉備やさい」

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[野菜の学校]の10月は岡山の「吉備やさい」がテーマ。JA岡山の原田玄輝さんが、お話に来てくださいました。食べくらべは、ごぼうです。

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原田さんのお話をまとめると、「吉備やさい」の発掘から現在までのプロセスは下記の通りです。

■2007年7月、「吉備やさい発掘・再生研究会」が、以下を目的に設置

  • 古来から栽培され、人々の生活に息づいてきた、伝統的な農産物を、古文書などから発掘。
  • 現代によみがえらせ保存する。
  • 地域文化や地域経済の発展に果たしてきた役割等について研究。
  • 多くの県民にその価値や継承することの重要性を広める。

■2008年に「吉備やさい発掘・再生研究会」が伝統野菜等を選定

  • 黒西瓜(瀬戸内市裳掛地区)
  • 衣川茄子(倉敷市林)
  • 鶴海茄子(備前市鶴海地区)
  • 陶大根(倉敷市玉島陶)
  • 足守牛蒡(岡山市北区福谷地区)
  • 宇土川牛蒡(井原市芳井町宇土川地区)
  • 日指牛蒡(美作市日指)
  • 茂平瓜(笠岡市茂平地区)
  • 備前黒皮南瓜(瀬戸内市牛窓町他)
  • 万善かぶら(美作市万善)
  • 土居分小菜(真庭市黒杭地区)
  • 黍(高梁市、井原市他)
  • 雄町芹(岡山市中区高島地区)
  • 百合(井原市芳井町明治地区他)
  • 野びる(真庭市韮山等)
  • 佐山柿(備前市佐山)
  • 正田柿(新見市正田地域)

■2010年度以降の取り組み
産地生産者の高齢化、現在の嗜好に合わない、市場流通業者の要望に応えることは困難などの理由から、2007年に選定された「吉備やさい」は、それぞれ次のような方向で取り組まれている。

  • 黒西瓜⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
  • 衣川茄子⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
  • 鶴海茄子⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
  • 陶大根⇒現在の生産・出荷体制を継続
  • 足守牛蒡⇒現在の生産・出荷体制を継続
  • 宇土川牛蒡⇒ブランド化を検討
  • 日指牛蒡⇒ブランド名をPR
  • 茂平瓜⇒リレー出荷と産地拡大によりPR
  • 備前黒皮南瓜⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
  • 万善かぶら⇒漬けもの業者等との結びつきの促進
  • 土居分小菜⇒漬けもの業者等との結びつきの促進。自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
  • 黍⇒地元特産物・加工品としての取り組みの継続
  • 雄町芹⇒現在の生産・出荷体制を継続
  • 百合⇒伝統野菜から除外
  • 野びる⇒伝統野菜から除外
  • 佐山柿⇒伝統野菜から除外
  • 正田柿⇒伝統野菜から除外

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