[野菜の学校](1) 岡山「吉備やさい」
原田さんのお話をまとめると、「吉備やさい」の発掘から現在までのプロセスは下記の通りです。
■2007年7月、「吉備やさい発掘・再生研究会」が、以下を目的に設置
- 古来から栽培され、人々の生活に息づいてきた、伝統的な農産物を、古文書などから発掘。
- 現代によみがえらせ保存する。
- 地域文化や地域経済の発展に果たしてきた役割等について研究。
- 多くの県民にその価値や継承することの重要性を広める。
■2008年に「吉備やさい発掘・再生研究会」が伝統野菜等を選定
- 黒西瓜(瀬戸内市裳掛地区)
- 衣川茄子(倉敷市林)
- 鶴海茄子(備前市鶴海地区)
- 陶大根(倉敷市玉島陶)
- 足守牛蒡(岡山市北区福谷地区)
- 宇土川牛蒡(井原市芳井町宇土川地区)
- 日指牛蒡(美作市日指)
- 茂平瓜(笠岡市茂平地区)
- 備前黒皮南瓜(瀬戸内市牛窓町他)
- 万善かぶら(美作市万善)
- 土居分小菜(真庭市黒杭地区)
- 黍(高梁市、井原市他)
- 雄町芹(岡山市中区高島地区)
- 百合(井原市芳井町明治地区他)
- 野びる(真庭市韮山等)
- 佐山柿(備前市佐山)
- 正田柿(新見市正田地域)
■2010年度以降の取り組み
産地生産者の高齢化、現在の嗜好に合わない、市場流通業者の要望に応えることは困難などの理由から、2007年に選定された「吉備やさい」は、それぞれ次のような方向で取り組まれている。
- 黒西瓜⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
- 衣川茄子⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
- 鶴海茄子⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
- 陶大根⇒現在の生産・出荷体制を継続
- 足守牛蒡⇒現在の生産・出荷体制を継続
- 宇土川牛蒡⇒ブランド化を検討
- 日指牛蒡⇒ブランド名をPR
- 茂平瓜⇒リレー出荷と産地拡大によりPR
- 備前黒皮南瓜⇒地元での産地化と自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
- 万善かぶら⇒漬けもの業者等との結びつきの促進
- 土居分小菜⇒漬けもの業者等との結びつきの促進。自家採種によるJA女性部の県内各地での試作
- 黍⇒地元特産物・加工品としての取り組みの継続
- 雄町芹⇒現在の生産・出荷体制を継続
- 百合⇒伝統野菜から除外
- 野びる⇒伝統野菜から除外
- 佐山柿⇒伝統野菜から除外
- 正田柿⇒伝統野菜から除外
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