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2012年10月20日 (土)

[野菜の学校](5) 黄にら

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[野菜の学校]の10月は吉備野菜がテーマ。岡山の地方野菜もいろいろやってきました。そのひとつが黄にら。岡山で栽培が始まったのは、明治とも大正ともいいますから、そのキャリアからすると伝統野菜のひとつと考えてもいいのかもしれない。岡山は全国の約7割を生産する産地です。

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<プロフィール>

  • ネギ科ネギ属。東南アジアや中国南西部が原産。
  • にらの芽が出る前の根株に覆いを被せ、光を制限して軟白化させたもの。
  • にら特有の臭みがなく、より柔らかく、甘みがある。高級食材として流通している。
  • 日本では岡山県が主産地で全国の約7割を生産している。旭川下流の玉柏、大原、牟佐地区の砂壌土地帯で栽培されている。
  • 栽培は明治の終わりか昭和初期ごろから始まり、当時は遮光ビニールなどないため、ただ青にらを刈り取り、土を寄せ、籾がらなどをかぶせたものから芽が出たものかり取りって食べたといわれている。
  • 中国料理の高級食材。青にらに比べて柔らかく、甘い香りと独特の風味がある。

<栄養・効能>

  • エネルギー18kcal、たんぱく質2.1g、鉄0.7g、カロテン59μg、ビタミンB1 0.05mg、B2 0.07mg、ビタミンC 15mg、食物繊維2.0g/100g
  • 青にらに比べると全体的に栄養素は少ないが、たんぱく質(にら1.7g)は多い。
  • にらはビタミンやミネラル成分を多く含み、整腸、解毒、食欲増進などの効用がある。また、硫化アリルを含んでおり、疲労回復に役立つ。

<基本調理法・料理例>

  • なべもの、汁もの、炒めものに。中国料理では炒めもの、スープなどによく使われる。
  • 岡山では錦糸卵の代わりに黄にらを使ったバラずしもある。
  • 柔らかい食材なので、料理の最後に加える程度にするとよい

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