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2012年10月21日 (日)

[野菜の学校](6) 冬瓜

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[野菜の学校]の10月は吉備野菜がテーマで、岡山の地方野菜も紹介されました。岡山の冬瓜生産量は全国3位。瀬戸内市牛窓地区の特産品です。

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<プロフィール>

  • ウリ科トウガン属の一年草。原産地は東南アジア、インド付近。中国経由で渡来し、平安時代から栽培されている。
  • 「カモウリ」、「トウガ」とも呼ばれる。「冬瓜」の音読み「トウグワ」が転じて「とうがん」となった。夏に収穫するが、そのまま風通しのよいところにおいておくと、冬まで保存できることから「冬瓜」といわれるようになったともいわれる。皮がきめ細かく水分が蒸発しにくいため、長期保存ができる。(実際に可能な保存期間は3~4ヵ月程度)
  • 早生とうがん、小とうがん、長とうがん、在来種、琉球種など、形は円形から長円筒形。重さは2~3kgから15~20kgなど品種によってさまざま。また、在来種は完熟すると果皮表面に白い粉をふくが、最近は琉球種などをもとに粉のない品種も出回っている。
  • 沖縄、愛知、岡山県の順に生産量が多く、夏は愛知、岡山が主流。主に西日本系で食べられている。

<栄養・効能>

  • エネルギー16kcal、水分95.2g、炭水化物3.8g、カリウム200mg、ビタミンC 39mg/100g。
  • ほとんど水分で、ビタミンC、カリウムが多い。ナトリウムの排出を促進し、利尿作用があるため、むくみを取るのによい。また、低エネルギーなのでダイエットにも向く。
  • 体を冷やす働きがあるため、冷え症の人にはあまり向かない。
  • 薬膳では冬瓜は体の熱をとり、のどの渇きを癒すものとされ、種、わた、皮も使う。

<基本調理法・料理例>

  • 水分が多く、冬瓜自体には味があまりないのでおいしいスープやだし、味のでるえびや貝柱、鶏肉などと煮ること味がよくしみこみ、おいしい。
  • 日本料理では皮の部分をおろし金でけずり、美しい緑色を生かして椀だねや煮物にする。
  • いったん下ゆでしてから使うと、味のしみこみがよくなり、青臭さもなくなる。

■冬瓜のスープ煮
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試食は、鶏をまるごと1羽コトコト煮てとったスープで冬瓜を煮て、岡山産香菜を散らしました。

  • 冬瓜 1.2kg
  • 鶏肉 1羽
  • 干し貝柱
  • 香菜
  • しょうが
  • 長ねぎ
  • 水 2500cc
  • 酒 250cc
  • 薄口醤油 大さじ3
  • コショウ
  • 片栗粉
  1. 鶏肉はよく洗い、鍋に水、しょうが、長ねぎを入れてゆっくりと煮る
  2. 貝柱はもどしておく
  3. 冬瓜は皮をむき、一口大に切る
  4. 2を加えて、さらに煮る
  5. 3をさっと茹で、スープに加える
  6. 酒、薄口しょうゆ、塩、こしょうで調味し、片栗粉でとろみをつける
  7. 仕上げに刻んだ香菜を散らす

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▲岡山産香菜

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