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2013年6月 6日 (木)

ブラックボックス

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篠田節子さんのとても面白い小説です。
表面の帯には「恐怖の食卓」というキャッチフレーズ。
「サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?」食と環境の崩壊連鎖をあぶり出す渾身の大型長編サスペンス。週刊朝日連載の単行本化」とあります。

裏の帯には、以下のフレーズ

会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄美、どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、玉の輿結婚にやぶれ、栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。
真夜中のサラダ工場で、最先端のハイテク農場で、閉塞感漂う給食現場で、彼らはどう戦っていくのか。

「よく取材されている」といわれるでしょう。真に迫った外国人労働者やサラダ工場の実態。イナーシャで動いている農家とムラ…。

お話が成立する前提となっているのは、ハイテク農場のシステム崩壊です。LEDが壊れた(ってフツー考えにくいが)とき、アラームなどが発されることはなく(そんなシステムってあるだろうか?)、工場主が気づいてシステムを作った本社へクレームをつけるが相手にされない(ホントかな、私は読み違えているかもしれない)。

最後には、何らかの人為的なミスが原因で農薬を大量に使わなければならなくなり、完璧だったはずのハイテク農場の脆弱さがあらわになるのですが…。

まるで一昨年の東京電力、最近の原子力研究開発機構です。この本のテーマは、システムエラーに平然と「想定外」を連発する日本的土壌、風土、あるいは文化(?!)なのだろうか。
その結果残るのが不耕起だったりするところは、さすが週刊朝日というべきかも。

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コメント

アマゾンでさっそく買って読んでみました。うーんよく取材している、細かい点がしっかり検証されている。よんでいてびっくりでした。私もできたばかりの太陽光利用型植物工場に勤めていますが何度もシステムの問題などに苦慮しています。時には農業の方向性に疑問も感じていますが、安定生産は魅力ですね。どんどんと施設の拡大に向かっているのでこの本のように加工も入れた人工光にまで向かうのでしょうね。この本の最後のようにならないよう学び対応していきたいとおもいます。とても良いほんでした。紹介していただき感謝します。

投稿: masa | 2013年6月30日 (日) 10時43分

●masaさま
ご覧いただきありがとうございます。
植物工場におつとめなんですね。これからの農業のあり方として、特に太陽光利用型は期待されている、と聞いています。
どんなシステムづくりや運用にも、私たちは東電の失敗に学ぶべきなのでしょうね。

投稿: クサマヒサコ | 2013年6月30日 (日) 22時58分

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