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2013年6月10日 (月)

シモタファーム

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日曜日、八百屋塾のメンバーと茨城県取手市にあるシモタファームに行きました。
霜多さんは、1月の[八百屋塾]で「野菜の機能性について」と題して講演してくださったのですが、刺激的なお話の中に「アニオン」「カチオン」「エヌオースリー」「エムジー」……などなど、聞いたことのないカタカナがたくさん出てきて、もう少しわかりたい、どんな農業をしているのか見てみたいという要望が出てきたのです。

▼ここで、裏づけとなるデータを測定・分析する
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霜多さんは、ある日本そばチェーンからの「てんぷらにするための春菊として、香りを抑えたものがほしい」という要望にどうこたえたか、という例を紹介してくれました。
土壌と春菊を分析した表が配られて、それにはやはり「陰イオン(anion)」「陽イオン(cation)」「Cl」「F」…とアルファベットが並んでいる。うわっ、元素記号ですね。
調べてみたら以下の通り(たぶん)。

  • Cl:塩素
  • F:フッ素
  • NO2:亜硝酸イオン
  • NO3:硝酸イオン
  • PO4:リン酸イオン
  • Br:臭素
  • SO4:硫酸イオン
  • Na:ナトリウム
  • K:カリウム
  • Ca:カルシウム
  • Mg:マグネシウム
  • NH4:アンモニウムイオン
  • Li:リチウム

このなかのいくつかの物質のバランスを、土壌のなかでどうとるか。その圃場でできた春菊を分析してみるとどうなのか。最終的には、てんぷらにして試食し、チェーン店のスタッフの多数決で決めたらしい。
霜多さんご自身は香りが強くなくちゃ春菊じゃない、と思っていたのですが、やはり香りの強くないものが選ばれました。ただ、てんぷらにして食べると「あ、これが春菊だ、とわかるんだよね。おれは春菊だ!って言ってるんだよ」と霜多さん。
抗酸化力を示すORAC値も計測してありました。「抗酸化力も強かった」そうです。

▼霜多さんの完熟肥料
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土壌の中の環境を整える最も大きな力がこの肥料。「食べられるよ」と霜多さん。某テレビ局のアナウンサーが取材に来て、食べたそうです。[八百屋塾]の塾生のなかにも負けじと食べるひとがいた。

▼肥料のモト
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畑の野菜くずや落ち葉など、一見ゴミの山。これが完熟肥料になります。

▼たまねぎ畑
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紫たまねぎは人気だそうです。「いま、キャベツもね。色がついているほうが売れる」とそばにいた果菜里屋のヨシエさん。

▼まるかじり
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よくテレビで、料理人とかタレントが畑の野菜をそのままかじるから、やってみたいひとは多いはず。霜多さんが「引っこ抜いてかじっていいよ」と。肥料は食べられなかったけど、たまねぎの生なら、と私もおそるおそる。甘くてジューシー、匂いはあまり感じなかった。後になっても辛みがほとんど来なかったのは、かじる量が少なかったからかもしれない。

▼ハウスの中は主にミントなどのハーブ
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▼外にもフェンネルやローズマリーが生えている
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▼育ちすぎたミントは生け花用に
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