« 八百屋塾 (3) 続々・だいこん | トップページ | 八百屋塾 (5) まだまだだいこん »

2013年11月23日 (土)

八百屋塾 (4) まだ、だいこん

1_6

日本のだいこんのバリエーションは世界的に見てスゴイ。何しろ世界最大の「桜島」も、超長い「守口」もあるのですから。各地に、その地方だけの品種が残っているということです。11月の[八百屋塾]には、そのなかでもスター的存在の子たちがやってきました。▲上の写真は、なにわ野菜の「田辺だいこん」。[野菜の学校]で講師をお願いした森下正博先生が送ってくださったものです

▼田辺 大阪

2_5

なにわ野菜。東住吉区田辺地区周辺で江戸時代からつくられており、天保7年の『名物名産略記』に登場する。
昭和の終わりごろ再発見、大阪府「食と緑の総合センター(って森下正博先生のいらしたところ)」を通じて希望する農家に配付され、以後自家採種されている。
 
▼亀戸 東京

1_7

江戸東京野菜。江東区亀戸にある香取神社周辺では、文久年間(1861~64)に栽培が始まった。「お多福大根」と呼ばれて、明治時代にかけて盛んに栽培された。
その後、宅地化が進み、産地が江戸川区や葛飾区などに移ってから「亀戸大根」と呼ばれるようになった。
 
▼三浦 神奈川

1_8

神奈川県の特産野菜。三浦半島では、江戸時代初期からだいこんが栽培されており、練馬大根との交雑によって、のちに三浦大根となる品種が生まれる。1925年(大正14年) 三浦大根と命名。1979年(昭和54年) 台風20号によって甚大な被害を受けたことがきっかけで、青首に取って代わられた。
お正月のなますは「三浦」に限る、「青首」は水っぽくてイケナイ。と、よく年末の[八百屋塾]で話題になる。市場の年中行事のひとつで、3日間だけ出荷されるのだそうだ。
典型的「三浦だいこん」て、もっと長くて下ぶくれだと思う。今回の三浦さんは、けっこうスマート。
 
▼聖護院 京都

1_9

京野菜。江戸時代後期の文政年間、聖護院の東、黒谷にある金戒光明寺に、尾張からフツーの長だいこんが奉納された。これを聖護院の農家が貰い受けて育てたところ、何年か経つとなぜか丸くなったという。
近年、京都府南部淀周辺で栽培されており、「淀大根」とも。
 
▼源助 金沢

1_10

加賀野菜。金沢市打木町の篤農家松本佐一郎が育成した品種。昭和7(1932)年に愛知県の井上源助から早生種で生育の旺盛なものを導入、練馬系打木だいこんと自然交雑させたものを毎年選抜し続け、昭和17(1942)年に完成させた。
「源助」という名称は品種を指し、加賀野菜とは限らない。加賀野菜の源助を指す場合、正式には「加賀源助」と聞いた。
 

|

« 八百屋塾 (3) 続々・だいこん | トップページ | 八百屋塾 (5) まだまだだいこん »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

伝統野菜・地方野菜」カテゴリの記事

八百屋塾」カテゴリの記事

野菜(根菜類)」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125662/58896262

この記事へのトラックバック一覧です: 八百屋塾 (4) まだ、だいこん:

« 八百屋塾 (3) 続々・だいこん | トップページ | 八百屋塾 (5) まだまだだいこん »