野菜の学校(13) いろいろな豆たち
「ぐんまの伝統作物」という冊子にはさまざまな豆が載っています。[野菜の学校]には、合わせて10種類の豆がやってきました。
主な産地は吾妻郡東吾妻町。自家採種。若莢もゆでたり煮ものに使う。つる性。大正金時に比べて小さめ。煮豆やサラダ、吾妻では赤飯に用いる。
主な産地は吾妻郡東吾妻町。外観は大豆に似ている。北海道の手亡豆と違って、つる性。ほかの品種より収穫期がやや遅い。煮豆、練り切り、白あんなど和菓子の材料に使われる。若莢もやわらかく美味。
主な産地は吾妻地域、利根地域。白と黒の鮮やかな模様がパンダやシャチを連想させる。つる性で、1莢に4~5粒くらい入る。比較的簡単に煮え、ほくほくしておいしい。煮豆、サラダ、スープなどに。
白色の美しい豆。つる性、1莢に4~5粒入る。簡単にやわらかくなり、風味・食味がよく、クセがない。煮豆、和菓子、スープ、サラダなどに。
主な産地は吾妻郡東吾妻町。白、薄茶色、茶色の模様から虎を思わせるので「とら豆」と呼ばれる。つる性で、比較的早く収穫できる。ほくほくしている味は「煮豆の王さま」といわれるほど。
主な産地は吾妻地域。薄紫にうずらの卵のような濃紫色のもようがある。ほっくりとやわらかくおいしい。若莢は綠色に黒紫の筋状の模様があり、雉に似ているので「きじぶろう」の名がある。「隠居ぶろう」とも呼ばれるのは、若莢をゆでると模様は消えて鮮やかな綠色にり、やわらかくおいしいので高齢者でも食べられるところから。
美しい光沢と存在感のある大きさが特徴。標高700m以上の冷涼な気候が適地で、群馬県北部、西北部で栽培されている。この煮豆は、祭や正月などにお客をもてなす料理として珍重されている。
ゆでるとほのかにのりの風味がするので、昔から「のり豆」と呼ばれた。数の子と合わせて作る「ひたし豆」は正月に欠かせない。
主な産地は吾妻地域。いんげん類では珍しい黒色。つる性。長い莢に小粒の豆が8~10粒入る。黒い色はアントシアニン。煮えやすく、煮豆や炊き込みごはんに。
産地は、多野郡神流(かんな)町周辺の標高400~1000mのところ。古くから栽培されてきた在来品種。名前の由来は「美しい神流川」から。ゆでるとやわらかく、甘い。
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