野菜の学校(4) 石倉根深ねぎ
- 第1次世界大戦後、繭の価格が低迷し、養蚕農家は深刻な状況だった。これを救う作物として、上石倉地区の沢野丑太郎が東京の「赤昇ねぎ」と千葉の「鈴木ねぎ」を交配して、寒さに強く、甘味に富み、軟白部分が多い「石倉根深ねぎ」を開発。
- 昭和6(1931)年、「上石倉根深ねぎ採種組合」を立ち上げ、採種事業開始。昭和13(1938)年には農水省のねぎ種子指定圃場になり、昭和30(1955)年代~40年(1965)代前半までは大量の種子を各地に出荷、全国的に栽培された。この採種、販売は平成5(1993)年まで続いたが、栽培者の高齢化により、解散・中止。
- 石倉根深ねぎは倒れやすいことから、機械化はむずかしいが、食味のよさからいまでも根強い人気があり、元カネコ種苗農場長の角田勉氏を中心に復活をめざす動きが始まっている。
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