野菜の学校(8) 上泉(かみいずみ)理想だいこん
- この地域は、赤城山の広大な裾野の末端で関東平野と接することころ。耕土が深く、良質のだいこんを産する。また、上州の空っ風と日照量は干だいこん生産に適しており、近隣の時沢集落は干だいこんの産地として知られる。
- 上泉理想だいこんは、練馬だいこんを改良したもので、干だいこんに適する草型・根形をもつ。育成したのは、篤農家渡辺友作氏。だいこんの黄葉と黒葉の混合、あざみ葉とおかめ葉の混合比率を変えることで草勢と形質維持が図れることを体得し、改良を続けて採種組合を組織し、種子生産を行った。練馬大根よりよいものができたということから、生産が増加した。
- 加工適性がよく、たくあん漬けにするとパリパリした歯ごたえがあり、ぬか漬けにするとほんのりと甘みを増す。
- 現在は、渡辺友作氏の子息善衛氏が、伝統野菜を存続させようと、栽培・採種を続けている。
▼試食は「こしね汁」
「こしね」の「こ」はこんにゃく、「し」はしいたけ、「ね」はねぎ、で、おつゆだから「こしね汁」。群馬の郷土料理だそうです。基本の「こ」「し」「ね」のほか、上泉理想だいこんも入れました。
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