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2014年2月10日 (月)

野菜の学校(6) 辻田白菜

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長崎では、明治37年(1904年)ごろから、中国の結球はくさいが栽培されていたのだそうです。そのなかかの一品種から、やや早生で、品質がすぐれ、結球率の高い系統を選抜したのがこの「辻田白菜」です。
宮城の「仙台白菜」は明治28年(1895年)、日清戦争の際に山東半島から結球はくさいのタネを持ち帰り、宮城農学校で試作されたのが始まり、といいますから、時代的に近いときに、日本の南と北に結球はくさいが伝わったわけです。
 

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▼以下は資料から
  • 辻田白菜は、百合野に住む辻田長次郎氏が、品種改良したもの。長次郎氏は、交通の不便だった百合野地区に道路を造りたいと思い、白菜を品種改良した。
  • ちゃんぽんの元祖として知られる中華料理店「四海楼」の主人が、故郷中国で白菜を栽培した経験から、辻田白菜の育成に協力したという。
  • 日本における完全結球白菜の最初の白菜で、戦前戦後にかけて全国を風靡した名高い品種だった。当時の白菜としては大型で丸く、結球し、葉肉が厚く、漬けものにするととてもおいしいため、評判は九州地区から全国に広まった。その資金をもとに、道路はできた。現在は「辻田白菜発祥之地」という石碑がある。
  • 採種程度の規模で栽培されていたが、代々の辻田氏の採種により種子が固定した形になっており、県内業者等の協力を得て、長崎市木場町で復活をめざした取組がおこなわれている。
▼試食は「クリーム煮」
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